１４年 南海vsライオン １２回戦

10月28日 （土） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
3 0 0 5 2 0 0 1 0  11 南海      ３７勝４８敗４分 0.435 政野岩夫 宮口美吉
0 0 3 2 0 0 0 0 3   8  ライオン ３２勝５３敗５分 0.376 近藤久 福士勇


勝利投手 宮口美吉 ９勝１１敗
敗戦投手 近藤久     ３勝１２敗


二塁打　（南）中村、鶴岡　（ラ）水谷
三塁打　（南）鶴岡２　（ラ）水谷、井筒


鶴岡一人二塁打1本、三塁打2本
 
　南海は初回、先頭の平井猪三郎が中前打で出塁、岡村俊昭の三塁内野安打で無死一二塁、ここで鶴岡一人がセンター左奥に三塁打を放ち2点を先制、国久松一は捕邪飛に倒れるが、吉川義次が中前にタイムリーを放って3-0とする。


　ライオンは3回、山本尚敏、近藤久が連続四球を選んで無死一二塁、トップに返り好調水谷則一が右中間に三塁打を放って2-3、坪内道則、鬼頭数雄は凡退するが室井豊が右中間に同点タイムリーを放って3-3と追い付く。


　南海は4回、先頭の吉川の二ゴロをセカンド西端利郎がエラー、中村金次が左翼線に二塁打を放って無死二三塁、中田道信、政野岩夫は連続三振に倒れるが小林悟楼が右前に2点タイムリーを放って5-3、トップに返り平井の右前打で二死一三塁、岡村の右前タイムリーで6-3としてなお二死一三塁、ライオンベンチはここで先発の近藤をあきらめて福士勇をリリーフに送る。しかし鶴岡がセンター左奥に二塁打を放って二者還り8-3とする。


　好調ライオンは4回、二死後山本が中前打で出塁、福士の右前打で二死一二塁、トップに返り水谷が左中間に二塁打を放って二者を迎え入れ5-8とする。続く坪内道則が四球を選んで二死一二塁、南海ベンチはここで先発の政野から宮口美吉にスイッチ、鬼頭は四球を選んで二死満塁、しかし室井が三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


　ここまで鶴岡と水谷が共に三塁打と二塁打で4打点ずつをあげている。


　南海は5回、先頭の吉川が四球を選んで出塁、中村金次が左前打、中田が送りバントを決めて一死二三塁、宮口の左前タイムリーで9-5、小林の三ゴロの間に中村が還って10-5とする。


　南海は8回、一死後鶴岡がこの日2本目の三塁打を右中間に放ち、国久の三塁内野安打で11-5とする。


　ライオンは9回、先頭の坪内の遊ゴロをショート小林が一塁に悪送球する間に坪内は二塁に達し、鬼頭の右前打で無死一三塁、鬼頭が二盗を決めて無死二三塁、室井は三振に倒れるが、井筒研一が左中間に三塁打を放って7-11、鈴木秀雄の右犠飛で8-11まで追い上げるがここまで。


　宮口美吉は最終回にエラーをきっかけに3点を取られたものの5回3分の1を投げて3安打2四球1死球6三振の好投を見せて9勝目をあげる。


　鶴岡一人が5打数4安打4打点、二塁打1本、三塁打2本と爆発して秋季シリーズ通算3割3分に打率を上げて中島治康の3割4分4厘に次いで二位に浮上した。小林悟楼も5打数2安打1得点3打点の活躍を見せた。