2012年5月13日日曜日

14年 タイガースvsジャイアンツ 11回戦


11月5日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計 
1 0 2 1 0 0 0 0 0  0   4 タイガース    60勝29敗3分 0.674 若林忠志
0 0 0 0 0 0 0 4 0 1X  5 ジャイアンツ 63勝26敗3分 0.708 中尾輝三 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン 39勝15敗
敗戦投手 若林忠志  27勝7敗


二塁打 (タ)岡田 (ジ)白石、リベラ、スタルヒン、中島


ホームスチールとサヨナラヒット
 
 2ゲーム差でジャイアンツを追うタイガースは残り5試合を全勝するしか逆転の目はない。ジャイアンツ戦を2試合残しているので逆転は不可能ではないのですが。


 タイガースは初回、一死後ジミー堀尾文人が中前打で出塁、景浦将が左前打で続いて一死一二塁、門前真佐人が左前に先制タイムリーを放って1-0、しかし伊賀上良平の三ゴロは「5-4-3」と渡ってスリーアウトチェンジ。


 タイガースは3回、一死後堀尾、景浦が連続四球、門前の中飛で二走堀尾はタッチアップから三塁に進み、景浦が二盗を決めて二死二三塁、伊賀上の二ゴロをセカンド千葉茂がエラー、三走堀尾に続いて二走景浦もホームに還り3-0とする。翌日の読売新聞によると「千葉の大トンネル」とのこと。


 タイガースは4回、一死後皆川定之が四球を選んで出塁、しかし皆川の二盗は失敗に終わり二死無走者、松木謙治郎が右前打で出塁、ジャイアンツベンチはここで先発の中尾輝三からスタルヒンにスイッチ、松木が二盗を決めて二死二塁、堀尾がセンター左にタイムリーを放って4-0とリードを広げる。


 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が左翼線に二塁打、レフトからの返球が逸れて白石がオーバーランしたところにバックアップのファースト松木が送球してタッチアウト。2回~5回までは若林忠志の前にパーフェクトに抑えられる。6回に先頭の水原茂が中前打で出塁、白石も四球を選んで二死一二塁とするが平山菊二は遊ゴロに倒れる。7回も三者凡退でここまで2安打無得点。


 ジャイアンツは8回、先頭のアチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)が左中間に二塁打、水原の遊ゴロの間にリベラは三進、吉原正喜の三ゴロでリベラがホームに突っ込み、サード伊賀上からのバックホームはセーフ、野選となって1-4、スタルヒンが左中間にタイムリー二塁打を放って2-4、白石のピッチャー強襲ヒットで一死一三塁、平山菊二は三振に倒れて二死一三塁、ここで一走白石がスタート、門前が二塁に送球すると三走スタルヒンもスタート、ダブルスチールを決めて3-4、千葉茂が四球を選んで二死一二塁、中島治康が右前に同点タイムリーを放って4-4に追い付く。


 同点に追い付かれたタイガースは9回、二死後堀尾の三ゴロをサード水原が一塁に悪送球して二死二塁、景浦は四球で二死一二塁、門前は右飛に倒れてスリーアウトチェンジ。


 ジャイアンツは9回裏、先頭の水原が四球を選んで出塁、吉原の三ゴロをサード伊賀上がエラー、スタルヒンの遊ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、白石は四球で一死満塁、しかし平山に代わる代打楠は三振、千葉は一直に倒れて延長戦に突入。


 タイガースの10回表は三者凡退。


 ジャイアンツは10回裏、先頭の中島が左中間に二塁打、川上の中飛で中島がタッチアップから三塁に進んで一死三塁、9回からリベラに代わってセンターに入っている呉波は二ゴロに倒れて二死三塁、若林はここで満塁策をとり水原、吉原を歩かせて二死満塁、スタルヒンの当りはセンター頭上を越えてジャイアンツがサヨナラで優勝をほぼ手中にする。


 ジャイアンツは今季6度目のサヨナラ勝ち。5月5日のイーグルス戦は千葉茂が9回にサヨナラヒット、6月13日の南海戦はスタルヒンが11回にサヨナラヒット、6月20日のライオン戦は川上哲治が10回に敬遠球に飛びついてサヨナラ犠飛、8月3日の南海戦はスタルヒンが9回にサヨナラヒット、9月14日の名古屋戦は中島治康が9回にサヨナラヒット、本日はスタルヒンが今季3本目のサヨナラヒットを放った。


 スタルヒンは8回にホームスチールも決めているので一試合で本盗とサヨナラ打を記録した。野手では他に例があるかもしれないが、ピッチャーでは空前にして絶後ではないでしょうか。




    *スタルヒンは8回にホームスチール、10回にサヨナラ打を記録した。



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