2012年5月1日火曜日

14年 南海vsセネタース 10回戦


10月22日 (日)

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 1 0 0 0 0 0  1 南海           36勝48敗4分 0.429 政野岩夫
1 0 0 0 0 2 0 0 X  3 セネタース 46勝33敗8分 0.582 野口二郎


勝利投手 野口二郎 30勝16敗
敗戦投手 政野岩夫 17勝18敗


二塁打 (南)鶴岡
三塁打 (南)岩出


野口二郎30勝!
 
 セネタースは初回、先頭の苅田久徳が左前打で出塁、横沢七郎は中飛に倒れ、苅田が盗塁を試みるがキャッチャー中田道信からの送球にタッチアウト。中田は9月11日の9回戦でも苅田の二盗を2度刺している。二死無走者となって尾茂田叶の打球は一二塁間を破るとこれをライト岩出清が後逸、白球が転々とする間に尾茂田は一気にホームに還り1点を先制する。


 南海は4回、先頭の吉川義次が左翼線にヒット、国久松一が送って、岩出の遊ゴロをショート柳鶴震がエラーして一死一三塁、中田が右前に同点タイムリーを放って1-1とする。


 3回~5回まで三者凡退のセネタースは6回、一死後苅田の当りは三ゴロ、しかし名手鶴岡一人の一塁送球が高く逸れて苅田は二塁に進む。横沢は投ゴロに倒れるが尾茂田が三遊間を破り送球の隙を突いて二塁に進んで二死二三塁、野口二郎の遊ゴロを今度はショート小林悟楼が低投、ファウルグラウンドを転々とする間に三走苅田に続いて二走尾茂田も還って3-1とリードする。


 野口二郎は南海打線に6安打を許すが要所を締めて1四球6三振1失点、自責点ゼロの完投で30勝目をあげる。当時の報道は投手の成績には無頓着だったようで翌日の読売新聞には野口の30勝は書かれていない。


 南海先発の政野岩夫の下手投げも冴えて3安打無四球1死球で完投、3失点ながら自責点はゼロであった。得点を許した1回と6回以外は全てノーヒットに抑えている。南海は岩出の後逸、鶴岡と小林の送球ミスによって試合を落とすこととなった。



                 *野口二郎は6安打完投で30勝目をあげる。



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