1年半ぶりに「三冠への道」を復活させていただきますが、主役はアルバート・プホルスではなくマット・ケンプになることは間違いありません。
4月5日の開幕戦となるパドレス戦で5打数2安打1本塁打3打点という好スタート切ったマット・ケンプは4月を25試合84打数35安打25打点12本塁打4割1分7厘とタイトル通りの三冠王で終えました。
果たして春の椿事で終るのか。答えはノーでしょう。ヒントは打球方向にあります。残念ながら第3号までの画像は確認していませんが一試合2発となった4月14日の第4号と第5号はバックスクリーンとライトスタンド、翌日の第6号もライトスタンドです。19、20日の7、8号もライトスタンド、三試合連発となった21日の第9号はバックスクリーン左サイドに飛び込みました。
25日の第10号はやや引っ張った観のあるスウィングでしたが左中間センター寄り最奥の上段まで飛んでいます。28日のナショナルズ戦は延長10回裏、インローの速球をバックスクリーン右サイドにサヨナラホームラン。そして今月のハイライトは本日(現地時間30日)の第一打席、アウトコース一杯のストレートをライトスタンドにラインドライブ弾!これまでの右へのホームランは全て放物線を描く当りでしたが本日は左打者でも打てないような低い弾道で飛び込んでアナウンサーも「アンビリーバブル!」。
例年試合数以上の数字を記録してきた三振も21個と許容範囲内。昨年39個の盗塁は今年はまだ2個ですが、無駄な事はさせない方針なのでしょう。ホームランを打つたびに早くもドジャースタジアムには「MVPコール」が響き渡っています。通常「MVPコール」は秋に起こるものですが、これは昨年はライアン・ブラウンにMVPを持っていかれたからです。昨年後半からセンター中心にホームランを連発しており以前の荒っぽい雰囲気は全くありません。体がぶれないので大崩れはないでしょう。ここは順張りで行きます。
一方、アルバート・プホルスは92打数20安打4打点0本塁打2割1分7厘。ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムは200億をどぶに捨てたのかと言われ始めるのはいつになるでしょうか。但し4月はオープン戦と思っておいた方がいいので帳尻は合わせてくるでしょうからここでのカラ売りは禁物です。ジョシュ・ハミルトンが86打数34安打25打点9本塁打で打率2位、打点と本塁打はトップの準三冠で4月を終えましたが本日も腰痛で休んでいるように年間を通して働いたことはないのでむしろハミルトン売り・プホルス買いの裁定ポジションを組んでみたい。
月間MVPはナはケンプで決まりなので議論の必要無し。アはハミルトンでしょうが当ブログは37安打のデレク・ジーターに清き一票を投じます。
投手部門はアは5人の4勝投手の中で防御率が一番いいダルビッシュといきたいのは山々ですが、3勝1敗ながら防御率1.67、WHIP0.69のジェイク・ピービーが選出されなければおかしい。ダルの防御率は2.18、WHIPは1.42です。ピービーは37回3分の2で被安打22本、与四球5個。ダルは33回で被安打30本、与四球17個。奪三振は共に33個です。ダルの課題がこの数字に表れていますね。ランナーを出しながらも抑えているなどと言っていてはサイ・ヤング賞は語れません。
防御率1点台以下が16人もいるナの投手は予測不能の混戦ですが、今年から先発に回ったばかりながら4勝0敗のカージナルスのランス・リンでしょうか。2勝0敗ながら数字のバランスがいいストラスバーグにも可能性があります。サイ・ヤング賞の選考には勝利数は重視されずWHIP等の数値が評価される傾向が年々強くなっていますが、月間MVPは勝利数も考慮されるのではないでしょうか。今後の傾向を見守っていきたいと思います。
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