2012年5月2日水曜日

14年 タイガースvs金鯱 11回戦


10月27日 (金) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 3  3 タイガース 58勝26敗2分 0.690 若林忠志
0 2 0 0 0 0 0 0 0  2 金鯱          32勝53敗3分 0.376 中山正嘉 古谷倉之助


勝利投手 若林忠志 25勝5敗
敗戦投手 中山正嘉 22勝19敗


三塁打 (タ)若林


土壇場で逆転
 
 金鯱は2回、一死後瀬井清の三ゴロをサード伊賀上良平が一塁に悪送球、瀬井が二盗を決めて長島進の右前タイムリーで1点を先制、バックホームの間に長島は二塁に進む。中山正嘉の二ゴロの間に長島は三進、佐々木常助のピッチャー強襲ヒットで2-0とする。


 タイガースは8回まで中山から6安打を奪うが無得点。一方、若林忠志は3回以降に2本のヒットを許したのみ、しかも二度とも併殺で切り抜けて無失点に抑える。


 タイガースは9回、一死後富松信彦に代わる代打カイザー田中義雄が中前打で出塁、代走に森国五郎を起用、岡田宗芳は左飛に倒れるが若林が左中間に三塁打を放って1-2、皆川定之が四球を選んで二死一三塁、トップに返り松木謙治郎が中前に同点タイムリーを放って2-2、なお二死一二塁からジミー堀尾文人の遊ゴロをショート濃人渉が一塁に低投、白球がファウルグラウンドを転々とする間に二走皆川が還って土壇場で3-2と逆転に成功する。


 若林忠志は9回を三者凡退で逃げ切り5安打1四球2三振2失点、自責点ゼロの完投で25勝目をあげる。若林は5安打を許したが打たれたのは三番野村高義に1本、五番小林茂太に1本、七番長島進に2本、九番佐々木常助に1本で連打を許していない。これまで何度もお伝えしてきていますが若林の投球にはこういうパターンが多く偶然とは思えない。これを当ブログでは「打線を切るピッチング」と呼んでいます。4回の小林茂太に右前打を打たれた場面では続く瀬井を一ゴロ併殺に打ち取り、7回に長島に左前打を許した場面でも中山を二ゴロ併殺で切り抜けています。ここは得意のシンカーで意識的に併殺を狙っているのでしょう。


 タイガースは首位ジャイアンツに1.5ゲーム差と迫ってきた。



              *若林忠志は5安打完投で25勝目をあげる。

0 件のコメント:

コメントを投稿