2012年5月19日土曜日

14年 南海vsジャイアンツ 12回戦

11月9日 (木) 後楽園



1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 1 0 0 0 0 0 0  0  1 南海             40勝50敗4分 0.444 政野岩夫
0 0 0 0 0 0 0 1 1X 2 ジャイアンツ 65勝26敗3分 0.714 スタルヒン


勝利投手 スタルヒン 41勝15敗
敗戦投手 政野岩夫  18勝19敗


二塁打 (南)吉川 三塁打 (南)国久




ジャイアンツ優勝!!  


 あと1勝で優勝決定のジャイアンツは今日負けると残りは12日のタイガース戦と16日の苦手とする名古屋戦だけに本日決めておきたいところ。ということで不振を押してスタルヒンが先発。


 南海は2回、先頭の国久松一が右中間に三塁打、中村金次は三振に倒れるが吉川義次が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。翌日の読売新聞によるとスタルヒンは吉原のカーブのサインに首を振りストレートを投げて打たれたとのこと。


 スタルヒンは3回以降南海打線を抑えるがジャイアンツ打線も毎回走者を出しながら政野岩夫の下手投げに手を焼いた。


 ジャイアンツは初回、一死後平山菊二が四球で出塁するが二盗に失敗。2回は先頭の中島治康が二塁内野安打で出塁するが後続なし。3回は一死後スタルヒンが右前打で出塁、白石敏男は中飛に倒れるが平山の右前打で二死一三塁、ここで平山がスタートを切るが「2-6-5」と送球されて中途半端な走塁のスタルヒンがタッチアウト。4回は千葉茂が中前打から二盗を決めて川上哲治の四球で一死一二塁とするがアチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)の「遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 ジャイアンツは5回、先頭の水原茂が左翼線にヒットを放ち二塁を狙うがレフト平井猪三郎からの返球にタッチアウト。翌日の読売新聞によると「左翼平井の強肩を忘れて二進を企てて見事刺される」ということなので平井の強肩は有名だったのでしょう。6回は先頭の平井が左前打で出塁、普段はバントを使わない藤本定義監督もなりふり構っていられず千葉が送って一死二塁、しかし中島は捕邪飛、川上は一ゴロに倒れる。7回も先頭の先頭のリベラが四球を選び代走に呉波を起用、ここでも水原が送りバントを決めて一死二塁とするが吉原正喜は遊飛、スタルヒンは右飛に倒れる。


 敗色濃厚のジャイアンツは8回、先頭の白石が右前打で出塁、続く平井がこの日チーム3本目となる送りバントを決めて一死二塁、ワイルドピッチで白石は三進、千葉の中犠飛で遂に1-1の同点に追い付く。


 ジャイアンツは9回裏、先頭の呉は三振、続く水原は左飛に倒れて二死無走者、ここで吉原が三塁線にセーフティバント、しかもピッチャー政野が一塁に悪送球して吉原は二塁に進んでスタルヒンが登場、スタルヒンはカウントツースリーからの高目のボールを中前に弾き返して吉原がサヨナラのホームを駆け抜け、ここに昭和14年度ペナントレースはジャイアンツの優勝と決したのである。





               *スタルヒンは7安打完投で41勝目をあげる。






     *スタルヒンは今季4本目のサヨナラ打を放ち優勝を決めた。












0 件のコメント:

コメントを投稿