１３年春 イーグルスvs名古屋 ３回戦

6月4日 （土） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 1 0 2 0 2 7 イーグルス ８勝８敗   0.500 古川正男 亀田忠
0 2 1 0 1 0 1 0 0 5 名古屋 　　 ６勝１０敗 0.375 森井茂 西沢道夫


勝利投手 亀田忠 ５勝３敗
敗戦投手 森井茂 ３勝２敗


二塁打 　（イ）ハリス２　（名）大沢


好リリーフの亀田忠が決勝タイムリー


　イーグルスは初回、先頭の寺内一隆が中前打で出塁、漆原進が送って中根之がセンター左にタイムリーを放ち1-0と先制して中根も二塁を陥れる。バッキー・ハリスの遊ゴロで中根が三進、中河美芳がピッチャー強襲ヒットを放ち中根が生還して2-0とする。

　名古屋は2回、この回先頭の白木一二が中前打、三浦敏一左前打、ここでキャッチャーハリスからの二塁牽制に白木が釣り出されるがショート山田潔が三塁に悪送球して三浦も二塁に走り無死二三塁、このチャンスに村瀬一三が左前に2点タイムリーを放ち2-2の同点とする。更に3回、先頭の石丸藤吉が四球で出塁、桝嘉一が送って四番大沢清が右翼線にヒット、石丸は三塁に自重するが大沢は二塁に走り記録は二塁打、白木が左犠飛を打ち上げて3-2と勝ち越しに成功。

　イーグルスは5回、この回先頭の寺内が四球で出塁、漆原の送りバントは投飛となって失敗、中根も中飛に倒れるがハリスが左翼線に二塁打を放って二死二三塁、中河の遊ゴロをショート村瀬が失して寺内が生還し3-3の同点に追い付く。

　名古屋は5回、この回先頭の石田政良が左前打で出塁、石丸が送って桝が左前にタイムリーを放ち4-3と再度勝ち越す。続く大沢も右前打を放ったところでイーグルスベンチは先発の古川正男からエース亀田忠に交代、白木遊ゴロ、三浦敏一四球で二死満塁、しかし村瀬は三振に倒れて追加点はならず。結果的にみるとここが勝負の分岐点だったか。

　イーグルスは7回、この回先頭の寺内が中前打で出塁、今度は漆原が送りバントを決めて、二死後ハリス四球で一二塁、中河の当りはピッチャーを強襲ヒットしてセンターに抜け寺内が還り4-4の同点、ハリスは三塁に進み打った中河も送球の間に二塁を陥れて二死二三塁、杉田屋守が中前にタイムリーを放って5-4と勝ち越す。二走中河もホームを突くがセンター石田のバックホームに刺されてチェンジ。

　名古屋は7回裏、一死後大沢が四球で出塁、白木の二ゴロで大沢が二進、三浦が中前に同点タイムリーを放って5-5、白木の進塁打が効いた。一進一退の攻防はどこまで続くのか。

　イーグルスは9回、この回先頭の中根が三塁に内野安打、ハリスがこの日二本目の二塁打を左中間に放って中根は三塁を蹴ってホームを突くがレフト桝嘉一、サード鈴木秀雄、キャッチャー三浦敏一と転送されてタッチアウト、中河四球で一死一二塁、杉田屋のピッチャーへの内野安打で一死満塁、ここで名古屋ベンチは森井茂をあきらめ西沢道夫をマウンドに送が、代わり端を亀田が捉えて左前にタイムリーを放ち6-5、辻信夫に代わる代打野村実が中犠飛を放って7-5と勝ち越す。

　名古屋は9回裏、先頭の桝が中前打で出塁、大沢四球で無死一二塁、白木は三振に倒れるが三浦が四球を選んで一死満塁、しかし村瀬の二ゴロがセカンド野村実、ショート山田潔、ファースト中河美芳と渡って4-6-3のダブルプレーが完成し、試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

　本日のお立ち台は好リリーフと決勝タイムリーの亀田忠となるが、無打点ながらハリスの2本の二塁打が効果的であった。当ブログから殊勲甲を選べば三度の先頭打者の機会に三度とも出塁して3得点をあげたトップバッター寺内一隆としたい。