2011年1月18日火曜日

13年春 セネタースvs金鯱 2回戦

6月16日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 1 0 0 3 0 0 6 セネタース 8勝11敗1分 0.421 金子裕 浅岡三郎
0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 金鯱     7勝13敗    0.350 中山正嘉


勝利投手 金子裕     4勝2敗
敗戦投手 中山正嘉 4勝4敗
セーブ   浅岡三郎 1
二塁打 (金)小林茂2、五味
本塁打 (セ)苅田 3号


金子裕の好投でセネタース快勝


 セネタースは初回、一番苅田久徳が左翼スタンドに先頭打者ホームランを叩き込んで1点を先制。更に2回、二死後金子裕の一ゴロをファースト瀬井清がベースカバーに入ったピッチャー中山正嘉に悪送球して金子は二塁に進み、横沢七郎が中前にタイムリーを放って2-0とする。

 セネタースは4回、この回先頭の綿貫惣司が右前打で出塁、尾茂田叶が中前打、二死後横沢が右前に二打席連続タイムリーを放ち3-0。更に7回、この回先頭の横沢が四球で出塁しワイルドピッチで二進、一死後苅田四球、伊藤次郎が中前にタイムリーを放ち4-0、苅田が三塁に走りセンター佐々木常助からの返球をカットに入ったセカンド江口が三塁に悪送球して苅田が一気に生還して5-0、打者走者伊藤も二塁に進み北浦三男が中前にタイムリーを放ち6-0とする。

 金鯱は8回、この回先頭の五味芳夫が左中間に二塁打、一死後瀬井清に代わる代打古谷倉之助が中前にタイムリーを放ち1-6、小林茂太右前打、中山四球で一死満塁、松元三彦が押出し四球を選び2-6とする。好投を続けてきた金子であるがそろそろ限界か。

 金鯱は9回裏、先頭の佐々木が右翼線にヒット、トップに返り五味も左翼線ヒットで無死一二塁、セネタースはここで金子をあきらめ浅岡三郎をリリーフに送る。浅岡は江口を投ゴロに打ち取り1-4-3のゲッツー、因みにピッチャーゴロゲッツーの場合は一塁送球をしやすいショートが二塁カバーに入ることが多いがセネタースは苅田が入る。強肩の二塁手を持つチームはセカンドが入ることがあり、戦後では大洋のシピンが代表事例である。浅岡は古谷も遊ゴロに打ち取りセネタースが逃げ切るがちょっと危なかった。

 7安打で6点のセネタースが8安打で2点の金鯱を破り効率的な攻撃を見せた打線のと力で勝ったように見える試合であるが、最大の要因は金子裕のピッチングである。金鯱は小林茂太が4打数3安打二塁打2本の活躍であったが無打点に終わった。当代随一の勝負強さを誇る小林茂太であるがランナーがいなければ打点の稼ぎようがない。四番小林茂は2本の二塁打の打席を含め三打席連続先頭打者であった。すなわち、金子裕は常に三番瀬井清で打線を切っていたのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿