１５年 ライオンvsイーグルス ５回戦

6月2日 （日） 中百舌鳥

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 2 2 0 0 0 0 5 ライオン        ９勝２４敗１分 0.273 福士勇
0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 イーグルス １７勝１５敗１分 0.531 亀田忠

勝利投手 福士勇    ３勝９敗
敗戦投手 亀田忠 １２勝８敗

二塁打　（ラ）福士、戸川　（イ）中河、清家、亀田

勝利打点　福士勇　１


福士勇、八面六臂

　ライオンは3回、先頭の加地健三郎が右翼線にヒット、伊勢川眞澄が投前に送りバントを決めて一死二塁、福士勇が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。

　イーグルスは3回裏、先頭の清家忠太郎が右前打で出塁、山田潔も右前打を放って無死一三塁、トップに返り岡田福吉の三ゴロで山田が二封される間に三走清家が還って1-1の同点とする。

　ライオンは4回、先頭の鬼頭数雄がショートに内野安打、戸川信夫が四球を選んで無死一二塁、西端利郎の左前打で無死満塁、しかし加地は捕邪飛、伊勢川は三振に倒れて二死満塁、ここで福士がセンター右に2点タイムリーを放って3-1と勝ち越す。

　ライオンは5回、一死後野村高義が四球で出塁、鬼頭の一ゴロで野村は二封、プロ入り初めてクリーンナップで起用された五番戸川信夫が期待に応えて中越えに二塁打を放ち4-1、西端利郎が中前にタイムリーで続いて5-1とする。

　イーグルスは5回裏、一死後山田が右前打で出塁するが岡田の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。7回、木下政文の四球と清家の二塁打で二死二三塁とするが当たっている山田は右飛に倒れる。

　イーグルスは9回、先頭の寺内一隆が四球で出塁、亀田忠が右翼線に二塁打を放って無死二三塁、杉田屋守は二飛に倒れるが木下の遊ゴロの間に寺内が還って2-5とするも焼け石に水であった。


　福士勇は8安打2四球2三振の完投で3勝目をあげる。打っても2本のタイムリーを放って4打数2安打3打点の活躍で勝利打点を記録した。福士は青森商業の出身。青森商業からプロには何人か行っていますが期待された長利礼治がプロでは通用せず福士が出世頭となっています。福士勇は戦死することとなりますが、福士の使用していたグローブは野球体育博物館に保存されており時々展示もされています。







　　　　　　　　　　　　　　　　　＊福士勇は8安打完投で3勝目をあげる。

　　　　　＊ライオンは下位打線が活躍して快勝する。