6月2日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 4 0 0 0 0 0 0 4 タイガース 19勝14敗1分 0.576 若林忠志
2 0 1 0 0 0 0 0 0 3 ジャイアンツ 22勝12敗 0.647 スタルヒン
勝利投手 若林忠志 8勝7敗
敗戦投手 スタルヒン 12勝5敗
二塁打 (ジ)白石、千葉
三塁打 (タ)本堂
勝利打点 なし
セカンド平山痛恨のエラー
タイガースvsジャイアンツの夏季シリーズ初戦は若林忠志、スタルヒンのエース同士の対決となった。タイガースはカイザー田中義雄が怪我のため欠場してキャッチャーには5月6日以来2度目のスタメンマスクとなる土井垣武が入る。
ジャイアンツは初回、一死後水原茂が四球を選んで出塁、千葉茂の一ゴロの間に水原は二進、川上哲治が四球を選んで一死一二塁、若林は土井垣とはまだ呼吸が合わないようだ。水原と川上がダブルスチールを決めて一死二三塁、ところが水原がスライディングの際に脚を痛めて林清一が代走に起用される。ここで中島治康が左前に先制の2点タイムリーを放って2-0とする。
ジャイアンツは2回の守備からセカンドの千葉がサードに回ってレフトの平山菊二がセカンドに回り、代走の林がレフトに入る。水原の故障に起因するこの布陣がジャイアンツの敗因となった。
タイガースは3回、二死後皆川定之がショートに内野安打、本堂保次が右中間に三塁打を放って1-2、松木謙治郎が四球を選んで一死一三塁、ジミー堀尾文人が左前に同点タイムリーを放って2-2、伊賀上良平が四球を選んで二死満塁、ここで若林の二ゴロをセカンド平山が痛恨のエラー、三走松木に続いて二走堀尾も還って4-2と逆転する。
ジャイアンツは3回裏、先頭の千葉が右翼線に二塁打、川上が左前打を放って無死一三塁、中島が右前にタイムリーを放って3-4、なお無死一二塁が続くが平山は三振、呉波は遊飛、吉原正喜は左飛に倒れて追加点はならず。ここで追い付けなかったことも敗因であった。
4回以降立ち直ったスタルヒンは9回まで伊賀上の内野安打1本に抑えて無失点。若林も4回以降はスタルヒンの中前打と千葉の内野安打だけに抑えて6回以降は無安打で無失点。若林がスタルヒンに投げ勝った。
若林忠志は8安打4四球3三振の完投で8勝目をあげる。ジャイアンツは水原の負傷欠場からセカンドに入った平山菊二のタイムリーエラーが痛かった。水原茂は7月まで欠場が続くこととなる。中島治康が2本のタイムリーを放って3打点、春季シリーズ終盤からの好調が続いているようだ。
*若林忠志は8安打4四球3三振の完投でスタルヒンに投げ勝って8勝目をあげる。
*ジャイアンツ1回の攻撃で水原茂が三盗を決めて林清一が代走に起用された場面。
*タイガースは3回、セカンド平山菊二のエラーで決勝点をあげた。若林の打席の「4’」がセカンドエラーを表します。
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