2012年10月8日月曜日

15年 南海vsセネタース 5回戦



6月2日 (日) 中百舌鳥

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 南海             9勝23敗2分 0.281 天川清三郎 劉瀬章
0 0 0 0 1 0 1 2 X  4 セネタース 20勝11敗3分 0.645 浅岡三郎

勝利投手 浅岡三郎     7勝3敗
敗戦投手 天川清三郎 0勝3敗

二塁打 (南)吉川 (セ)浅岡、小林、苅田

勝利打点 小林茂太 4


浅岡三郎今季3度目の完封

 セネタースは2回、一死後柳鶴震、山崎文一が連続四球、3回は二死後村松長太郎の四球と野口二郎の左前打、4回も二死後浅岡三郎が左中間に二塁打と3イニング連続でスコアリングポジションに走者を送るがここまで無得点。

 セネタースは5回、一死後苅田久徳が四球で出塁すると二盗に成功、村松は三振に倒れるが、野口が四球を選んで二死一二塁、ここで“戦前随一のクラッチヒッター”小林茂太が左翼線に二塁打を放って1点を先制する。

 セネタースは7回、先頭の苅田が四球を選んで出塁、南海ベンチは先発の天川清三郎を下げて劉瀬章をリリーフに送る。天川はここまでよく投げてきたが苅田に与えた四球は7個目であった。村松の投前送りバントを劉が一塁に悪送球、犠打エラーとなって無死一三塁、スコアカードの記載では続く野口の二ゴロで二走村松が「4-5」でアウトとなって三走苅田は三塁のままとなっている。野口の二ゴロで苅田はトリックプレーを見せたが三塁に戻り二走村松が二三塁間に挟まれたようだ。続く小林が四球を選んで一死満塁、柳の左犠飛で苅田が還って2-0とする。

 セネタースは8回、二死後佐藤武夫が四球で出塁、横沢七郎の右前打で二死一二塁、トップに返り苅田が中越えに二塁打を放ち二者を迎え入れ4-0として試合を決める。


 浅岡三郎は4安打3四球1三振で今季3度目の完封、7勝目をあげる。翌日の読売新聞は「セ軍浅岡の軟投は一見平凡のようだが十二分に駆引きを心得た球捌きで南海を僅々4安打の散発に止め無得点に・・・」と伝えている。

 南海の4安打に対してセネタースも5安打であったが結果は4対0であった。セネタースの試合巧者ぶりが発揮された試合となった。苅田久徳が5打席3打数2安打2得点2打点2四球の活躍を見せた。










               *浅岡三郎は4安打完封で7勝目をあげる。

















     *5安打のセネタースは試合巧者ぶりを発揮して南海に快勝する。














 

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