6月10日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 ジャイアンツ 25勝13敗 0.658 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 21勝15敗2分 0.583 松尾幸造
勝利投手 スタルヒン 13勝6敗
敗戦投手 松尾幸造 4勝5敗
本塁打 (ジ)千葉 2号
勝利打点 千葉茂 6
千葉茂決勝ホーマー
ジャイアンツvs名古屋の夏季シリーズ第一戦。春季シリーズは2勝2敗の五分であった。名古屋は松尾幸造がジャイアンツ戦5試合連続先発でこれまで1勝2敗、ジャイアンツもスタルヒンが4度目の先発でこれまで2勝2敗である。
ジャイアンツは初回、一死後平山菊二が二塁に内野安打、二死後川上哲治が四球を選ぶが中島治康は投ゴロに倒れる。
名古屋は初回、先頭の高木茂の投ゴロをスタルヒンが一塁に悪送球、これはセーフティバントかもしれない。村瀬一三は捕邪飛に倒れて一死一塁、これは送りバント失敗の可能性が高い。続く桝嘉一の打席で高木が二盗に成功、桝は捕邪飛に倒れ、大沢清がストレートの四球で二死一二塁、中村三郎が左前打を放って二死満塁、しかし三浦敏一は右飛に倒れる。
ジャイアンツは2回~5回は松尾の前に無安打2四球無得点に抑えられる。名古屋も2回~5回は桝の中前打1本で無得点。2回と5回は三者三振、4回も全てのアウトが三振で5回まで9三振。
ジャイアンツは6回、二死後千葉茂がワンワンからの3球目をライトスタンドに先制ホームラン、この1点が決勝点となった。
スタルヒンは2安打2四球11三振で今季6度目の完封、13勝目をあげて野口二郎に続き亀田忠と並んでハーラー二位タイとなった。
松尾幸造は9回を完投して4安打4四球3三振であったが千葉の一発に泣いた。
千葉茂は昭和33年12月号の「ベースボールマガジン」に連載されていた「栄光は巨人と共に 第7回」で「特にぼくは左腕の松尾がきらいで、あの荒れ気味の球がどうも打ちにくくてならなかった。」と松尾幸造を苦手にしていたことを告白しているが、この日はものの見事にライトスタンドに決勝ホームランを叩き込んだ。
*スタルヒンは2安打完封で13勝目をあげる。
*千葉茂が決勝ホームランを放ったジャイアンツ打線。
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