2012年10月23日火曜日

15年 南海vsタイガース 5回戦



6月9日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 南海          10勝26敗2分 0.278 清水秀雄
1 0 0 2 0 0 0 3 X 6 タイガース 21勝15敗2分 0.583 三輪八郎

勝利投手 三輪八郎 5勝0敗
敗戦投手 清水秀雄 6勝9敗

二塁打 (タ)皆川、中田、堀尾
三塁打 (タ)松木

勝利打点 皆川定之 2


タイムリー二塁打3本

   南海はエース清水秀雄、タイガースは三輪八郎と両左腕の対決。

   タイガースは初回、先頭の松木謙治郎がいきなり右中間に三塁打、皆川定之が右翼線にタイムリー二塁打を放って1点を先制する。

   タイガースは4回、先頭のカイザー田中義雄の遊ゴロをファースト伊藤経盛が落球、伊賀上良平の二ゴロをセカンド国久松一がエラー、ジミー堀尾文人が一前に送りバントを決めて一死二三塁、中田金一が左翼線に2点タイムリー二塁打を放って3-0とする。

 南海は8回、先頭の清水がセンター左にヒット、山尾年加寿の三ゴロでランナーが入れ替わり、山尾が二盗に成功、岡村俊昭が四球を選び前田貞行は三進に倒れて二死一二塁、末崎隆行が左前にタイムリーを放って1-3とする。

 タイガースは8回裏、先頭の本堂保次が三塁に内野安打、田中も一塁に内野安打、伊賀上が投前に送りバントを決めて一死二三塁、堀尾が中越えに2点タイムリー二塁打を放って5-1、中田の三ゴロの間に堀尾は三進、宮崎剛が四球を選んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて6-1とする。

 タイガースは皆川定之、中田金一、ジミー堀尾文人が放った3本のタイムリー二塁打で快勝する。

 鶴岡一人が抜けて内野がボロボロとなった南海に入団した清水秀雄は苦難の日々を送っている。これで6勝9敗であるが、守備さえまともであれば勝ち星と負け星は軽く逆転しているでしょう。

 三輪八郎は3安打2四球8三振の完投で5勝目をあげる。当時の群馬は桐生中学と高崎商業の全盛期で高崎中学の三輪は甲子園とは無縁でした。但しタイガース入団は桐生中学の稲川東一郎監督の紹介によるものです。


 三輪の母校である高崎中学(現・群馬県立高崎高等学校)は地元では「たかたか」と呼ばれる県下随一の名門校で、福田赳夫、中曽根康弘と二人の総理大臣を輩出しています。高崎商業出身者としては群馬県では二人の総理大臣よりも偉人とも言えるサンデンの創業者である牛久保海平氏がいます。伊勢崎市に本社を構えるサンデンは「カーエアコンのサンデン」のラジオCMでお馴染みですが、1990年前後にはテレビCMも打っています。やっくんと結婚する直前の石川秀美を起用していました。石川秀美は紅白には1回しか出ていませんが、松本伊代、堀ちえみ、小泉今日子、早見優、中森明菜を輩出した花の82年組の一員です。






                 *三輪八郎は3安打完投で5勝目をあげる。
















     *3本のタイムリー二塁打で快勝してタイガース打線。














 

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