6月9日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 金鯱 12勝23敗2分 0.343 古谷倉之助
2 0 0 0 1 0 0 0 X 3 セネタース 23勝12敗3分 0.657 金子裕 野口二郎
勝利投手 野口二郎 14勝4敗
敗戦投手 古谷倉之助 4勝9敗
二塁打 (セ)苅田
勝利打点 なし
セネタース、2度のエンドランで辛勝
セネタースは初回、二死後野口二郎が中前打で出塁、小林茂太の右前打で二死一三塁、小林が二盗を決めて、柳鶴震がツーワンと追い込まれながら粘って四球を選び二死満塁、山崎文一が右前に2点タイムリーを放って2-0とする。
2回まで3安打を放ちながら無得点だった金鯱は3回、先頭の佐々木常助が四球で出塁、五味芳夫の三ゴロをサード横沢七郎が一塁に低投、更にファースト野口が白球を拾って三塁に送球するがこれが悪送球となる間に佐々木が還って1-2、打者走者の五味も二塁に進む。セネタース苅田監督はここで先発の金子裕を下げてファーストの野口二郎をマウンドに送るが、森田実が野口の代わりばなを捉えて左前に同点タイムリーを放ち2-2とする。
セネタースは5回、先頭の苅田がストレートの四球で出塁、横沢の中前打で無死一三塁、野口の二ゴロは「4-6-3」と転送されるがファースト荒川正嘉が落球して三走苅田がホームインとなり3-2と勝ち越す。
3回途中からリリーフの野口二郎は4回以降荒川正嘉のヒット1本に抑える好投を見せ、7イニングを投げて2安打1四球5三振で14勝目をあげてハーラー単独トップに立った。野口の連続自責点ゼロ記録は53回3分の1に伸びて継続中である。
セネタースの得点は何れもランナー一塁からのヒットで一三塁を作ったものであるが、翌日の読売新聞によると「1回野口と小林が、5回苅田と横沢が敢行した両度のヒット・エンド・ランの奏功こそ苦戦のセ軍が辛勝した所以である」とのこと。セネタースは得意の小技と野口二郎の力投で首位の座を守った。
*野口二郎は7イニングを無失点に抑えて14勝目をあげる。
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