2012年10月14日日曜日

ジャイアンツvs金鯱 5回戦



6月7日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 2 0 0 1 0  3 ジャイアンツ 23勝13敗 0.639 中尾輝三 スタルヒン
0 0 2 0 0 2 0 0 X  4 金鯱            11勝22敗2分 0.333 古谷倉之助 中山正嘉

勝利投手 古谷倉之助 4勝8敗
敗戦投手 スタルヒン 12勝6敗
セーブ      中山正嘉 4

二塁打 (ジ)中尾、楠、川上 (金)荒川
三塁打 (ジ)平山
本塁打 (金)濃人 2号

勝利打点 荒川正嘉 1


古谷-中山の継投で金鯱が快勝

 春季シリーズは4戦して2勝2敗のジャイアンツvs金鯱戦は中尾輝三と古谷倉之助の対戦となった。

 2回に一死満塁のチャンスを山本次郎の二ゴロ併殺で逃した金鯱は3回、先頭の五味芳夫が四球で出塁、トップに返り佐々木常助が投前に送りバントを決めて一死二塁、濃人渉が左翼スタンドに先制のツーランホームランを叩き込んで2点を先制する。

 4回まで毎回安打を放ちながら無得点のジャイアンツは5回、一死後楠安夫が左中間に二塁打、中尾輝三が四球を選んで一死一二塁、トップに返り白石敏男は捕邪飛に倒れるが呉波の代打平山菊二が右中間に三塁打を放って2-2の同点に追い付く。

 金鯱は5回、一死後五味が中前打で出塁、二死後濃人が四球、森田実も四球を選んで二死満塁、ジャイアンツベンチはここで先発の中尾をあきらめてスタルヒンをマウンドに送り、長島進は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 金鯱は6回、先頭の古谷が右前打で出塁、室脇正信が三前に送りバントを決めて一死二塁、荒川正嘉が右中間に二塁打を放って3-2と勝ち越し、山本次郎の代打漆原進が4球ファウルで粘って中前にタイムリーを放って4-2とする。

 金鯱は勝ち越したところで7回から先発の古谷をファーストに回して中山正嘉をマウンドに送る。

 ジャイアンツは8回、一死後千葉茂が右前打で出塁、川上哲治も右前打を放って一死一三塁、中島治康の遊ゴロの間に千葉が還って3-4とする。

 中山正嘉は最終回、楠を三振、スタルヒンに代わる代打隈部一朗も三振、最後は白石敏男を三ゴロに打ち取って金鯱が快勝する。金鯱はこれでジャイアンツ戦を3勝2敗とした。これまでの2勝はジャイアンツキラーの内藤幸三によるものであったが、本日は古谷-中山の継投で古谷倉之助は4勝目をあげて中山正嘉には当ブログルールによりセーブが記録される。中山はこれで4セーブ目を記録して断トツのセーブ王となっている。


 金鯱投手陣は古谷倉之助と中山正嘉が中心となっているが、野口二郎の自伝「「私の昭和激動の日々」に古谷と中山が肩を組んでいる写真が掲載されている。







 

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