2012年10月6日土曜日

15年 名古屋vs南海 5回戦



6月1日 (土) 中百舌鳥

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 名古屋 20勝12敗1分 0.625 村松幸雄 大沢清
0 0 0 0 2 2 0 2 X 6 南海       9勝22敗2分 0.290 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄    5勝7敗
敗戦投手 村松幸雄 10勝4敗

勝利打点 岩出清 1


南海、本拠地試合を制す

 夏季シリーズの開幕戦を本拠地の中百舌鳥球場で迎える南海は大黒柱の清水秀雄をマウンドに立てて必勝態勢。

 その清水は3回まで名古屋打線を無安打に抑える。4回二死から大沢清に初ヒットを許すが無失点。5回も三者凡退に抑えて味方の得点を待つ。

 4回まで国久松一の内野安打1本だった南海は5回、先頭の山尾年加寿が右前打で出塁、藤戸逸郎が投前に送りバントを決めて一死二塁、末崎隆行が左前打を放って一死一三塁、次のプレーはスコアカードの記載では前田貞行の投ゴロで三走山尾が本塁アウト、これはスクイズ失敗の可能性がある。二死一二塁となってトップに返り岩出清が左前に先制タイムリーを放ち1-0として一走前田も三塁に進んで二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-0とする。

 名古屋は6回、先頭の村松幸雄が四球で出塁、トップに返り石田政良は三振に倒れるが村瀬一三の中前打で一死一三塁、桝嘉一の三ゴロの間に三走村松が還って1-2とする。

 南海は6回裏、二死後清水が中前打で出塁、山尾が三塁に内野安打、藤戸が左前にタイムリーを放って3-1、レフト桝が後逸する間に一走山尾もホームに還って4-1とする。

 名古屋は7回から先発の村松を下げてファーストの大沢をマウンドに送り、キャッチャーの三浦敏一がファーストに回り、村松に代わって服部受弘が入ってキャッチャー。

 名古屋は8回、先頭の服部が四球で出塁、トップに返り石田の遊ゴロをショート前田が二塁に悪送球して無死一三塁、村瀬の遊ゴロで石田が二封される間に三走服部が還って2-4とする。

 南海は8回裏、先頭の吉川義次が四球で出塁、清水の二ゴロをファースト三浦がエラーして無死一二塁、山尾は一邪飛、藤戸の捕ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、末崎は四球を選んで二死満塁、前田の左前タイムリーで5-2、トップに返り岩出が押出し四球を選んで6-2として、南海が本拠地での一戦に勝利する。


 清水秀雄は2安打7四球6三振の完投で5勝目をあげる。清水のピッチングが勝因の第一であったが、山尾年加寿、藤戸逸郎、末崎隆行、前田貞行の下位打線の活躍が光ったゲームであった。このうち山尾、藤戸、末崎は日新商業の出身、前田は海南中学から明大を経て南海に入団している。藤戸逸郎は立命館大学出身となっている資料もあるが、1920年生まれの藤戸は1940年に南海に入団しているので立命館中退の可能性が高い。










                 *清水秀雄は2安打完投で5勝目をあげる。
















     *下位打線が活躍した南海が本拠地ゲームに快勝する。













 

0 件のコメント:

コメントを投稿