6月8日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 タイガース 20勝15敗2分 0.571 若林忠志
0 0 2 0 0 0 2 0 X 4 イーグルス 19勝16敗1分 0.543 亀田忠
勝利投手 亀田忠 13勝8敗
敗戦投手 若林忠志 8勝8敗
二塁打 (イ)岩垣
三塁打 (タ)本堂
本塁打 (イ)岡田 1号
勝利打点 岡田福吉 2
岡田福吉決勝ランニングホームラン
イーグルスは3回、先頭の清家忠太郎の遊ゴロをショート皆川定之がエラー、山田潔は三振に倒れるがトップに返り岡田福吉が三塁に内野安打、岩垣二郎の二ゴロで岡田が二封されて二死一三塁、中河美芳が左前に先制タイムリーを放って1-0、亀田忠が中前にタイムリーで続いて2-0とする。
6回までイーグルス先発の亀田の前に1安打に抑えられてきたタイガースは7回、先頭の本堂保次が右中間に三塁打、カイザー田中義雄が左前にタイムリーを放って1-2、松木謙治郎が右前打を放ち、捕逸で二者進塁して無死二三塁、伊賀上良平の右犠飛で2-2の同点に追い付く。
イーグルスは7回裏、先頭の木下政文は二ゴロに倒れる。ここでタイガースベンチはセンターを山根実から森国五郎に交代、清家は二ゴロに倒れるが山田が右前打を放って二死一塁、トップに返り岡田が右中間を抜いてセンター森がもたつく間に快足を飛ばしてホームに還りランニングツーランホームラン、翌日の読売新聞は「脚力本塁打」と伝えている。
亀田忠は8回に若林忠志と本堂にヒットを許して二死一二塁とするが田中を右飛に打ち取り、9回は三者凡退に抑えて6安打2四球8三振の完投で13勝目をあげてハーラートップの野口二郎に並んだ。
決勝のランニングホームランを放った岡田福吉は東邦商業から早稲田大学を経て今季イーグルスに入団。3月17日のセネタース1回戦以来2つ目の勝利打点を記録した。岡田は今季で一旦現役を離れ(おそらく兵役でしょう)、昭和18年にイーグルスから黒鷲、大和と名前を変えていた大和でプロに復帰するがその後戦死することとなる。本日のランニングホームランを翌日の読売新聞は「岡田は右中間を大きく抜き交代早々の中堅手森がリレーに手間取る間に駿足を飛ばして山田と共に生還」と伝えている。リレーに手間取った森国五郎も戦死することとなる。岡田の本日のホームランはプロ野球で記録した唯一の本塁打となった。
*亀田忠は6安打完投で13勝目をあげてハーラートップに並ぶ。
*岡田福吉が決勝のランニングホームランを放ったイーグルス打線。
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