6月10日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 20勝14敗3分 0.588 森弘太郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金鯱 12勝24敗2分 0.333 中山正嘉
勝利投手 森弘太郎 11勝5敗
敗戦投手 中山正嘉 5勝11敗
二塁打 (金)荒川
勝利打点 なし
内野安打3本
阪急は初回、先頭の西村正夫の二ゴロをセカンド五味芳夫が一塁に悪送球して西村は二塁に進み、フランク山田伝は三ゴロに倒れ、浅野勝三郎の二ゴロの間に西村が三進、キャッチャー長島進の捕逸で西村が還って1点を先制する。
阪急先発の森弘太郎はこの1点を守り抜いて5安打2四球3三振で今季5度目の完封、11勝目をあげる。
金鯱先発の中山正嘉も9回を完投して3安打3四球5三振、自責点0の好投であった。
阪急の3本のヒットは3回の山田の三塁内野安打、4回の上田藤夫の三塁内野安打、8回の西村の三前セーフティバントで3本とも三塁への内野安打であった。放った安打が全て三塁内野安打は史上空前の可能性がある。1安打試合であれば打たれたヒットが全て内野安打ということもありうるが、3本全てが三塁内野安打はこの日の中山正嘉以外にはないかもしれない。
1952年6月15日、巨人の別所毅彦は松竹打線を9回二死まで完全試合に抑えながら最後の打者となるはずであった代打の神埼安隆にショートへの内野安打を打たれて1安打完封を記録した。前日の雨でグラウンドが柔らかく、ボテボテの当りとなってショート平井三郎の送球は間に合わなかった。ブルペンキャッチャーであった神埼はプロ生活唯一のヒットが別所の完全試合を阻んだことで歴史に名を残した。この試合は巨人が9対0で松竹を破ったが、川上哲治が満塁ホームランを放っている。
*森弘太郎は5安打完封で11勝目を飾る。
*阪急打線は放った3本のヒットが全て三塁内野安打であった。二重線は内野安打を表し、西村正夫の第四打席は四角で囲ってありバントヒットを表す。打球方向を表す「・」は全て三塁になっている。
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