6月4日 (火) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 2 2 0 1 0 0 0 0 5 名古屋 21勝12敗2分 0.636 西沢道夫 村松幸雄
0 1 0 1 0 0 0 0 3 0 0 5 タイガース 19勝14敗2分 0.576 三輪八郎 若林忠志
二塁打 (名)中村 (タ)伊賀上、中田、皆川
三塁打 (名)中村 (タ)伊賀上、山根
勝利打点 なし
延長11回引分け
タイガースは2回、先頭のカイザー田中義雄が中前打で出塁、伊賀上良平が左中間にタイムリー二塁打を放って1点を先制する。
3回まで無安打の名古屋は4回、一死後大沢清が四球で出塁、吉田猪佐喜が左前打を放って一死一二塁、ここで中村三郎が左中間に三塁打を放って2-1と逆転、翌日の読売新聞によると「左翼観覧席に1バウンドで入る三塁打」とのことで、昭和15年の時点でも甲子園球場のグラウンド・ルールは「エンタイトル・スリーベース」であったことが分かる。タイガースは先発の三輪八郎から若林忠志にスイッチ、三浦敏一が四球から二盗を決めて一死二三塁、芳賀直一の左飛で三走中村がタッチアップからホームを突くがレフト中田金一からのバックホームにタッチアウト。
タイガースは4回裏、二死後伊賀上が中越えに三塁打、中田が右前に同点タイムリーを放って2-2とする。
名古屋は5回、高木茂の遊ゴロをショート皆川定之が一塁に悪送球して高木は二塁に進み、二死後高木が三盗に成功、桝嘉一が四球から二盗に成功、大沢も四球を選んで二死満塁、吉田の三ゴロをサード伊賀上がエラーする間に二者還って4-2と勝ち越す。
名古屋は7回、一死後桝が四球を選んで二盗に成功、大沢は右邪飛に倒れて二死二塁、吉田が中前にタイムリーを放って5-2とする。更に中村が右中間に二塁打を放って二死二三塁とするが三浦は投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
タイガースは9回、一死後中田が中越えに二塁打、山根実が左中間に三塁打を放って3-5、若林が中前にタイムリーを放って4-5、トップに返り宮崎剛の遊ゴロで若林は二封、皆川の三塁線を破る二塁打で一走宮崎が快足を飛ばしてホームに還り5-5の同点に追い付く。名古屋ベンチはここで先発の西沢道夫を降ろして村松幸雄をリリーフに送り、本堂保次は二ゴロに倒れて延長戦に突入する。
名古屋は10回、一死後三浦が中前打を放つが無得点。11回は先頭の高木が右前打で出塁するが二盗に失敗、二死後桝が左前打を放つが大沢は遊ゴロに倒れる。
タイガースは10回、一死後田中が中前打を放つが無得点、11回は三者凡退に終わり5対5で引き分ける。
伊賀上良平は5打数2安打2打点、二塁打1本、三塁打1本の活躍であったが5回に犯したタイムリーエラーは痛かった。
名古屋は5盗塁を決める積極走塁が目立ったが、一方、5併殺を喫する拙攻もあった。
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