2012年8月16日木曜日

19個


 2回戦の常総学院戦も19奪三振であったが今日は常総打線に喰らいつかれた。


 前半は常総の裏をかいてストレート主体のピッチングだった。手も足も出ない感じは1回戦の今治西戦と同じだったが今治西と違ったのは常総には松井を研究する時間があったことだ。低目のスライダーがワンバウンドするので点差に関係なく脚を使った攻めが効果的だった。3点差に追い付くタイムリーは打席で半歩投手寄りに動いてスライダーの落ち際を叩いたものである。


 今日の松井はキャッチャーの好リードに助けられた。1回戦では見せなかったチェンジアップが効果的であった。スライダーの良さが言われがちであるが、当ブログはストレートを評価している。スピード表示のマックスが145キロ程度なのでストレートがいいと言うには度胸がいるが、ストレートの勢いとキレがいいからスライダーが生きていると見ている。特に右打者の外角低めのストレートは江夏も武器にしていた。チェンジアップも効果的に使える。と書いたところで松井の談話が入ってきたが「チェンジアップは今日から使った。まだまだ引き出しがある。」と言っている。


 今日最も評価できる点は8回に2点差に追い上げられた9回にギアチェンジできたことである。光星学院、大阪桐蔭の打線は今治西、常総を上回る。徹底マークされるのは間違いないので3回戦以降ますます苦しくなってくるが、楽しみな逸材であることは間違いない。






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