シーズン終盤になって珍妙な現象が起こりましたのでご報告させていただきます。
2012年8月25日現在、ナショナル・リーグ打点王争いでマット・ホリデー、ライアン・ブラウン、カルロス・ベルトランの3人が「85点」で並んでトップ、奪三振王争いでR.A.ディッキー、スティーブン・ストラスバーグ、クレイトン・カーショウの3人が「183個」で並んでトップに立つという珍現象が現出しました。
かつての5ツール・プレイヤーながら旬を過ぎたと考えられていたカルロス・ベルトランは今年突如として復活しました。薬漬け疑惑ながら昨年のMVPライアン・ブラウンはこの3年で打法が変わり右方向への当りは強烈です。マット・ホリデーの2007年は216安打50二塁打を記録して137打点、3割4分で二冠王、本塁打も36本ながらMVPに選出されなかったのは未だに不思議でなりません。本拠地が高地にあって打者有利であるためコロラド・ロッキーズの打者には投票が集まらないのが常ではありますが。この年のパドレスとのワンゲーム・プレーオフでサヨナラのホームにヘッドスライディングしたシーンは忘れられません。
昨年のサイ・ヤング賞クレイトン・カーショウは昨年ほどのキレが感じられませんが奪三振王争いではトップに立っています。トミー・ジョン手術明けのスティーブン・ストラスバーグは「投球回数を制限、160イニングを目途に(つまり、9月途中で)『上がり』として、以後投げさせない」とするマイク・リッツォGMの方針が大論争となっています。この方針が貫徹された場合、奪三振王争いはおろか、サイ・ヤング賞、MVPの期待もかかりながら選考対象外となってしまいます。37歳にして突然変異の如く開花したナックルボーラーR.A.ディッキーの三振奪取の源はハイ・ナックルすなわち伸びるナックルにあります。キャッチャーも捕れないのですからバッターが打てるわけありません。
現在当ブログでお伝えしている昭和15年ペナントレースも名古屋、セネタース、ジャイアンツの三つ巴の展開となっています。
*今季好調のカルロス・ベルトラン。
*2007年は惜しくもMVPを逃したマット・ホリデー。
*ライアン・ブラウンはマイク・シュミットとのコンボという豪華版です。
*昨年のサイ・ヤング賞クレイトン・カーショウ。ストラスバーグのサインカードは高過ぎるので持っていません。R.A.ディッキーは多少高くても入手したい一人です。
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