１５年 金鯱vsタイガース ２回戦

4月20日 （土） 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 1 0 2 0 0 0  3 金鯱            ６勝１１敗１分 0.353 内藤幸三 長尾貞利
0 5 0 1 0 0 2 0 X  8 タイガース １０勝１０敗１分 0.500 三輪八郎 木下勇

勝利投手 木下勇 ４勝５敗
敗戦投手 内藤幸三 ２勝１敗

二塁打　（タ）本堂、堀尾
三塁打　（金）瀬井、濃人　（タ）皆川

勝利打点　松木謙治郎　２


皆川定之走者一掃三塁打

　2試合連続完封負けを喫し勝率5割を割り込んだタイガースは三輪八郎が先発するが、三輪は初回先頭の佐々木常助に四球、この回は後続を抑えるが2回は森田実、内藤幸三、五味芳夫に四球を与えて二死満塁としたところで降板、リリーフの木下勇が佐々木を二飛に打ち取りスリーアウトチェンジ。

　初回一死二三塁のチャンスを逃したタイガースは2回裏、先頭の伊賀上良平が三塁に内野安打、山根実は左飛に倒れるが木下が四球、富松信彦に代わる代打中田金一も四球を選んで一死満塁、トップに返り松木謙治郎が押出し四球を選んで1点を先制、皆川定之が左中間に走者一掃の三塁打を放って4-0、本堂保次の遊ゴロの間に皆川が還って5-0とする。

　名古屋は4回、先頭の瀬井清が中越えに三塁打、二死後五味がセンター右にタイムリーを放って1-5とする。

　タイガースは4回裏、二死後松木が四球で歩いて二盗に成功、皆川がセンター右にタイムリーを放って6-1と突き放す。

　名古屋は5回からセカンド五味に代わって長尾貞利が入ってピッチャー、ピッチャーの内藤に代わってセカンドに竹林実が入る。

　名古屋は6回、先頭の竹林がセンター右にプロ入り初ヒット、新井一の二ゴロの間に竹林は二進、長尾の投ゴロの間に竹林は三進、トップに返り佐々木が四球を選んで二死一三塁、濃人渉が右中間に三塁打を放って3-6と追い上げる。

　タイガースは7回、二死後ジミー堀尾文人が右翼線に二塁打、伊賀上は四球、藤村隆男の二塁内野安打で二死満塁、木下が右前に2点タイムリーを放って8-3として試合を決める。

　ロングリリーフの木下勇は7回3分の1を投げて7安打3四球3三振3失点で4勝目をあげる。


　この試合の勝利打点は先制の押出し四球を選んだ松木謙治郎に記録されたが真の殊勲打は皆川定之の走者一掃三塁打であった。勝利打点が公式記録から除外された理由はこういうケースがあるからである。





　　　　　　
　　　　　　＊皆川定之が4打点をあげたタイガース打線。