これが松井の言っていた「引き出し」か。
初回はスピードも無くスライダーのキレも悪くて1回、2回は無三振。3回以降はツーストライクまで力を抜いて打たせて取るピッチングを続けていくうちに調子を取り戻し、終盤にギアチェンジ、最後の6アウトは全て三振でした。最後の打者にストレートだけでスリーボールナッシングからスリーボールツーストライクに持ってきたところは当ブログは「ここはスライダー」と見ていましたがストレートで12個目の三振を取りました。
試合後のインタビューで松井は「8回にホームランを打たれてギアが入った。」、浦添商業の監督も「後半キレがでてきた」と語っています。
明日の準々決勝は一日休みが入った光星学院と連戦の桐光学園の対戦、しかも第一試合の開始時間は午前9時ということで7:3で光星学院有利と見ます。一日二試合なら11時開始でもいい訳ですが関西電力の怠慢に起因する節電対策のため9時開始となるようです。連戦の場合の試合開始時間は疲労回復に大きく影響を及ぼします。
浦添商業は松井対策として打席の一番前に立ってノーステップで引き付けてボールを見極める打法を採用しました。柳川商業が江川を苦しめたプッシュ打法と理屈は同じです。鹿児島実業も鹿児島商業の難敵・堂園喜義(1974年広島ドラフト1位)対策にプッシュ打法を使って打倒堂園を達成し甲子園に進みました。光星学院も松井対策は十分練っていることでしょう。試合数が深まるに連れ、丸裸にされていきます。ベストエイトまでくる強豪は複数投手を使ってきます。松井一人でどこまで対抗できるか、本当の勝負はこれからです。
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