5月6日 (月) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 4 0 0 0 1 2 7 南海 8勝15敗1分 0.348 清水秀雄
0 0 0 4 0 1 0 0 0 5 タイガース 11勝12敗1分 0.478 木下勇 若林忠志
勝利投手 清水秀雄 4勝6敗
敗戦投手 若林忠志 5勝6敗
二塁打 (南)山尾 (タ)田中
三塁打 (南)清水
勝利打点 清水秀雄 4
山尾年加寿4打数4安打3打点
南海は初回、無死一二塁から岡村俊昭の二ゴロは「4-6-3」。2回、無死一塁から末崎隆行の二ゴロも「4-6-3」。3回、無死一塁から岩出清の遊ゴロは「6B-3」。3イニング連続の併殺で3回まで無得点。
南海は4回、先頭の国久松一が三塁に内野安打、清水秀雄が右前打、この時のプレーで国久がホームに還った。スコアカードの記載は「9.5.6・3-4’」となっている。清水の右前打で国久は三塁に走ったがライト本堂保次からの三塁送球に国久は三本間に挟まれる。サード伊賀上良平からショート皆川定之に送られた時、打者走者の清水が一塁を大きく回ったのを見て皆川は身体を反転させて一塁に送球、今度は一二塁間での挟殺プレーとなってファースト松木謙治郎がセカンド宮崎剛に送球するがこれを宮崎が後逸する間に国久が三塁ベースを蹴ってホームに還ったものである。
と言うことで南海が1点を先制、山尾年加寿の左中間タイムリー二塁打で清水が還って2-0、末崎は三振に倒れるが前田貞行が左翼線にタイムリーを放って3-0、バックホームの隙を突いて前田は二進、佐野誠三の右飛で前田はタッチアップから三進、トップに返り岩出の中前タイムリーで4-0とする。
タイガースは4回裏、皆川、本堂が連続四球、松木の左前打で無死満塁、伊賀上の投ゴロをピッチャー清水がホームに悪送球する間に皆川が還って1-4、宮崎の投ゴロで本堂は本封、土井垣武に代わる代打若林忠志の中犠飛で2-4、富松信彦に代わる代打カイザー田中義雄の左翼線二塁打で二者還って4-4の同点に追い付く。
タイガースは5回から先発の木下勇に代わって代打に出た若林忠志がマウンドに上がる。
タイガースア6回、先頭の伊賀上の三ゴロをサード深尾文彦がエラー、宮崎の投前送りバントをピッチャー清水が一塁に大暴投する間に伊賀上が還って5-4とする。
南海は8回、一死後清水が右翼線に三塁打、山尾の三塁内野安打がタイムリーとなって5-5に追い付く。
南海は9回、先頭の深尾が四球を選んで出塁、トップに返り岩出がピッチャー強襲ヒット、藤戸逸郎は三振、岡村は左飛に倒れて二死一二塁、国久が四球を選んで二死満塁、清水が押出し四球を選んで6-5と勝ち越し、山尾も押出し四球を選んで7-5とする。
若林忠志が珍しくコントロールを乱してタイガースは借金1となりイーグルスに抜かれて六位に転落した。
清水秀雄は4安打6四球6三振の完封で4勝目をあげる。清水は決勝押出し四球を選んで4つ目の勝利打点をあげて山崎文一に並んで勝利打点王に躍り出た。
山尾年加寿が4打数4安打1得点3打点を記録した。山尾は日新商業の出身であるが、当時の日新商業からは大正5年5月5日生まれの山口政信以降、「日本野球史上最初のリリーフの切り札」田中実(T6.7.14生)、戦後まで長くプロ野球と関わることとなる本堂保次(T7.3.18生)、南海で活躍中の平野正太郎(T8年生)本日の主役山尾年加寿(T8年生)、南海の藤戸逸郎(T9年生)、タイガースの中田金一(T10年生)、南海の末崎隆行(T11年生)と各年代からプロ野球界に人材を送り込んでいる。
*清水秀雄は4安打完投で4勝目をあげる。
*山尾年加寿が4打数4安打を記録した南海打線。
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