１４年 南海vs金鯱 ８回戦

8月14日 （月） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 南海 ２３勝３１敗３分 0.426 政野岩夫 平野正太郎
0 0 2 1 0 0 0 0 X 3 金鯱 ２２勝３４敗２分 0.393 中山正嘉

勝利投手 中山正嘉 １６勝１０敗
敗戦投手 政野岩夫 １０勝１０敗

金鯱、六位に浮上


　金鯱は2回、長島進の遊ゴロをショート小林悟楼がエラー、佐々木常助の投前送りバントをピッチャー政野岩夫が一塁に悪送球して無死一三塁、トップに返り五味芳夫のセンター右へのタイムリーで1点を先制、一走佐々木は三塁に達し、打者走者五味もセンターからの三塁送球の間に二塁に達する。続く濃人渉のショートライナーに三走佐々木が飛び出しゲッツー、しかし野村高義が右前にタイムリーを放ち五味を迎え入れて2-0とする。

　南海は4回、先頭の鶴岡一人が四球で出塁、国久松一の三ゴロでランナーが入れ替わり、岡村俊昭の二ゴロをセカンド五味がエラーする間に国久は三塁に進み一死一三塁、ここで岡村がスタートを切りキャッチャー長島からの送球にタッチアウトとなる間に三走国久がホームに還り1-2とする。岡村には盗塁失敗が記録されるが国久には本盗は記録されていない。金鯱先発の中山正嘉はこの試合まで38回3分の2連続無失点を続けてきたが42回連続無失点で記録は途切れることとなった。但し自責点ではないので連続自責点無しの記録は4回までで49イニングスまで伸ばしている。

　金鯱は4回裏、先頭の小林茂太が左前打で出塁、中山が送りバントを決めて一死二塁、瀬井清は三振に倒れるが長島がセンター右にタイムリーを放って3-1とする。

　南海は8回、一死後国久が中前打で出塁すると二盗に成功、岡村の二ゴロで国久は三進して二死三塁、続く吉川義次は三振するがキャッチャー長島が落球して三振ナットアウト、吉川が一塁に走り長島は一塁に送球するがこれが低く逸れてセーフ、長島にエラーが記録される。吉川が二盗を決めて送球の隙に三走国久がホームに還り2-3とする。国久には本盗は記録されていない。また二死後長島のエラーを挟んでいるのでこれも自責点にはならない。

　中山正嘉は9回を三者凡退に抑えて7安打4四球3三振の完投で16勝目をあげる。中山はこれで10連勝を飾る。連続無失点記録は43回で途切れたが、本日は2失点ながら自責点はゼロで、連続自責点ゼロ記録は54イニングスまで伸びた。


　金鯱はこの試合で勝率を3割9分3厘として、3割9分2厘のライオンを抜いて六位に浮上した。但し好調名古屋も3割7分7厘に伸ばしてきており、明日15日に横浜で金鯱と名古屋が激突することとなる。

　南海の2得点を一人で記録した国久松一は2得点ともホームスチールのようにも見えるが8回の二盗が記録されているだけで本盗は記録されていない。








＊中山正嘉は2失点は喫したものの自責点ゼロの完投で16勝目をあげる。

＊「雑記」欄には中山の無失点記録の記載が見られる。当ブログ以外に公式記録員も気が付いたようです。7月16日の3分の2イニングと本日の3分の1イニングが計算されていないので41イニングスとなっています。