8月22日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 4 0 0 0 0 0 2 6 タイガース 40勝19敗2分 0.678 木下勇 若林忠志
1 0 2 0 0 0 0 1 0 0 4 ライオン 20勝35敗5分 0.364 近藤久 福士勇
勝利投手 若林忠志 11勝3敗
敗戦投手 福士勇 9勝11敗
本塁打 (タ)景浦 4号
景浦将、第4号
ライオンは初回、一死後玉腰年男が四球を選んで出塁、水谷則一が左前打を放って一死一二塁、鬼頭数雄の二ゴロをセカンド本堂保次がショート皆川定之に悪送球して一死満塁、岡本利之が右前打を放って1点を先制、二走水谷も三塁ベースを蹴ってホームに向かうがライト景浦将からのバックホームにタッチアウト、景浦の強肩は健在であった。
ライオンは3回、先頭の玉腰が二打席連続の四球を選んで出塁、水谷の左翼線ヒットで玉腰が三塁を陥れて無死一三塁、翌日の読売新聞によるとここでキャッチャー門前真佐人がベンチに行って先発木下勇の不調を伝えるがブルペンの朴賢明の肩の調子がおかしく木下が続投する。鬼頭は一ゴロに倒れて一死二三塁、岡本の遊ゴロの間に玉腰が還って2-0、西端利郎が中前にタイムリーを放って3-0とする。タイガースのブルペンでは若林忠志がウォームアップを始める。
タイガースは4回、一死後ジミー堀尾文人の遊ゴロをショート山本尚敏がエラー、景浦がレフトスタンドに第4号ツーランホームランを叩き込んで2-3と反撃開始。門前は遊ゴロに倒れるが富松信彦が右前打、皆川定之の遊ゴロを山本が本日3つ目のエラー、ライオンのショートは松岡甲二に交代、木下に代わる代打青木正一の三ゴロは「5-4-3」と転送されるがセカンドセーフで二死二三塁、伊賀上良平の三ゴロをサード井筒研一が一塁に悪送球する間に富松が還って3-3の同点、トップに返り松木謙治郎が中前にタイムリーを放って4-3と逆転に成功する。
タイガースは4回から若林が登板、ライオンも6回から福士勇が登板して中盤戦以降は投手戦となる。タイガースのブルペンで投球練習を行っていた朴賢明には結局三度目の登板チャンスは訪れず、通算2試合の登板で帰国することとなる。
ライオンは8回、一死後松岡の遊ゴロをショート皆川がエラー、井筒の三塁内野安打で一死一二塁、福士が中前に同点タイムリーを放って4-4とする。
タイガースは延長10回、先頭の景浦がレフト線にヒットを放つと代走に森国五郎を起用、門前が中前打で続き富松が送って一死二三塁、皆川に代わる代打岡田宗芳が左前にタイムリーを放って5-4、若林がスクイズを決めて6-4とし、10回裏のライオンの攻撃を若林が2三振を奪う力投で締めてタイガースが快勝する。
序盤戦敗色濃厚だったタイガースは主砲・景浦将の一振りで甦った。延長10回の攻撃も景浦のヒットからであり、矢張りこの男が打たないとタイガースには勢いがつかない。7月に復帰して7月29日の中百舌鳥球場で第1号を放ってから1ヶ月弱で4本目のホームランを放ち寺内一隆、中島治康、ジミー堀尾文人、川上哲治に並び、現在ホームランキングの鶴岡一人、本堂保次に1本差と迫ってきた。
*景浦将が4回表に反撃の口火を切る第4号ツーランを放った場面。
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