2012年1月8日日曜日

14年 名古屋vsイーグルス 8回戦


8月14日 (月) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 1 1 4 名古屋    20勝33敗3分 0.377 繁里栄
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 イーグルス 17勝38敗1分 0.309 亀田忠


勝利投手 繁里栄 7勝11敗
敗戦投手 亀田忠 8勝15敗


三塁打 (イ)高須


繁里栄、投打に活躍


 名古屋は2回、一死後三浦敏一が四球に歩くと二盗、三盗を成功させて芳賀直一の右前タイムリーで1点を先制する。

 イーグルスは繁里栄の重い剛球に抑えられていたが6回、一死後高須清が繁里の外角球をとらえて右中間に三塁打、亀田忠は敬遠で一死一三塁、中河美芳の投ゴロの間に高須が還って1-1の同点とする。この場面を読売新聞は「亀田を警戒して四球に歩かせ併殺切り抜け策を採ったのは賢明であり・・中河が・・投ゴロするに及んでは正に思う壺にはまったのに・・高須が本塁に向けて走り出したのを見むきもせずに一気に一塁に投げたので満場唖然・・・」「余り意外の出来事なので繁里に訊ねてみると『アウトの数を忘れていたのではない・・球をぱっと握った瞬間無意識に一塁に投げたのだ』と率直に三塁走者を注視しなかった失敗を認めている、熱中している時はこうした思いもかけぬプレイが起るもので・・・」と伝えている。

 名古屋は7回、一死後芳賀直一が中前打で出塁、繁里が右前打で続いて芳賀は三塁に達する。繁里が二盗を決めて一死二三塁、鈴木秀雄の二ゴロの間に芳賀が還って2-1と勝ち越す。

 名古屋は8回、二死後大沢清が四球を選んで出塁、三浦が中前に弾き返して二死一二塁、亀田からの二塁牽制に二走大沢が飛び出すがショート高須からの三塁送球が悪送球となる間に大沢がホームに還って3-1とする。

 更に名古屋は9回、先頭の繁里が右前打で出塁、鈴木は一塁に内野安打、トップに返り石田政良の投前送りバントを亀田が悪送球して無死満塁、村瀬一三の右犠飛で4-1と突き放す。

 繁里栄は4安打3四球2三振の完投で7勝目をあげる。打っても4打数2安打1得点1盗塁の活躍であった。

 好調名古屋は9安打、先制タイムリーを放った芳賀直一、2安打の三浦敏一、ダメ押し犠飛を放った村瀬一三などの脇役陣の活躍が目立っている。


 名古屋9回の攻撃で試合中にボールが破損するという出来事が起こっている。以前甲子園の「長さん」のコメントとして「最近のボールはバックネットに当たるとすぐに破損する」との証言をお伝えしましたが、人絹入りのボールの質の劣悪ぶりを物語っている。人絹とは人造絹糸のことで「スフ」とも呼ばれる。スフは「ステーブル・ファイバー」の略語のようです。




             *繁里栄は完投で7勝目をあげる。



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