2012年1月10日火曜日

14年 セネタースvs名古屋 8回戦


8月16日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 セネタース 29勝26敗3分 0.527 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋    21勝34敗3分 0.382 繁里栄


勝利投手 野口二郎 19勝13敗
敗戦投手 繁里栄       7勝12敗


二塁打 (セ)佐藤、尾茂田


三度目の正直


 名古屋は現在21勝33敗3分、勝率3割8分9厘で六位。しかし七位の金鯱が22勝35敗2分で3割8分6厘、八位のライオンが20勝32敗5分で3割8分5厘で続いており、今日負けると八位に転落する。また、名古屋は7月14日以降13試合を戦って7勝6敗であるが負けた6試合は全て完封負け、点を取った試合は7戦7勝である。本日の相手は野口二郎なので何としても先取点が欲しいところ。

 しかし名古屋にはホームベースが遠かった。5回まで走者が出たのは3回二死から鈴木秀雄が右前打で出塁した一度だけ。鈴木は二盗、三盗を決めて続く桝嘉一が四球を選んで二死一三塁とするが好調村瀬一三は三振に倒れる。翌日の読売新聞によると名古屋・小西徳郎監督は野口二郎の快速球に打席後方で構える指示をしていたが「今日の野口はスピードは無いがドロップが低めに決まっている」との報告を聞くと6回から打席前方に立つよう指示を変更した。これはドロップの落ち際を叩くためであろう。これが効を奏して一死後桝嘉一が右前打で出塁、村瀬の二ゴロで桝が二進し、大沢清の三塁内野安打で二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行するが苅田久徳に読まれていたようで「2-4-2」と渡って三走桝は本塁手前でタッチアウト。

 名古屋は7回、本日四番に入った三浦敏一が二塁に内野安打、中村三郎は三振、芳賀直一の二ゴロをセカンド苅田がエラーして一死一二塁、ここでダブルスチールを決めて一死二三塁と絶好の先取得点のチャンスを作る。しかし岩本章は浅い右飛、繁里栄は二ゴロに倒れて得点ならず。

 セネタースは2回一死後佐藤武夫が左中間に二塁打、4回は2四球で一死一二塁、6回は2四球と尾茂田叶の二塁打で一死満塁、7回は2四球で二死一二塁と何度も得点のチャンスを作りながら後一本が出ず7回まで7残塁を記録して無得点。

 セネタースは8回、先頭の苅田が3打席連続となる四球を選んで出塁、尾茂田が送りバントを決めて一死二塁、野口の二ゴロの間に苅田は三進、佐藤の三ゴロをサード芳賀直一がエラーする間に苅田が還って遂に均衡が破れる。

 名古屋は8回、この日5度目の三者凡退。9回は先頭の大沢が四球を選んで出塁、三浦は中飛に倒れて一死一塁、中村の三ゴロでランナーが入れ替わり、最後は芳賀のライナーがセカンド苅田のグラブに収まりゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 野口二郎は4安打2四球5三振、今季4度目の完封で19勝目をあげる。繁里栄は9回を完投して4安打7四球1三振1失点、自責点ゼロのピッチングであった。両投手の明暗を分けたのが四球の差であることは一目瞭然であるが、繁里が苅田に与えた四球が勝敗を分けることとなった。


 本日二番に入った苅田久徳は第2打席~第4打席まで3打席連続四球を選んだ。4回の第2打席では二盗を決めて二塁に進むが尾茂田が中飛、佐藤が左飛、浅岡三郎が右邪飛を打ち上げて三塁には進めなかった。6回の第3打席では尾茂田が二塁打で続き一死二三塁となるが野口二郎が歩かされた一死満塁で佐藤の遊ゴロが「6-4-3」のゲッツーとなり、苅田は物理的にはホームを踏んだと思われるがホームインとはならなかった。8回の第4打席で送りバントと内野ゴロの間に三塁に進み、二死三塁から相手エラーで遂にホームに還り三度目の正直となった。





*苅田久徳は3打席連続で四球「BB」を選んで三度目の正直でホームに還る。









       *野口二郎は今季四度目の完封で19勝目をあげる。



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