2012年1月11日水曜日

14年 南海vsタイガース 8回戦


8月16日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 3 0 0 0 5 南海      25勝31敗3分 0.446 宮口美吉
0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 タイガース 37勝19敗2分 0.661 朴賢明 西村幸生 亀田敏夫


勝利投手 宮口美吉    6勝8敗
敗戦投手 西村幸生 10勝7敗


三塁打 (南)鶴岡
本塁打 (南)鶴岡 5号 (タ)本堂 5号、門前 2号


鶴岡の一撃、タイガースを撃沈


 1回から毎回安打をタイガース先発の朴賢明に浴びせていた南海は4回、先頭の国久松一が右前打で出塁、中村金次の三塁内野安打にエラーが加わって国久は三塁に進み無死一三塁、吉川義次のレフトフライに三走国久はタッチアップからスタートを切るがレフト森国五郎からのバックホームにタッチアウト。翌日の読売新聞によると「国久が本塁に滑り込みを怠った」とのこと。宮口美吉が左翼線にヒット、小林悟楼も左前打で続き二死満塁、タイガースベンチはここで先発の朴をあきらめて西村幸生をリリーフに送る。トップに返り平井猪三郎は二ゴロに倒れて南海はこの回4安打を放ちながら無得点。

 3回まで無安打のタイガースは4回裏、先頭の本堂保次がホームランダービー単独トップに躍り出る第5号をレフトスタンドに叩き込んで1点を先制、ジミー堀尾文人がピッチャー強襲ヒットで出塁、景浦将の三ゴロの間に堀尾は二進、門前真佐人が左翼スタンドに第2号ツーランホームランを放って3-0とする。

 南海は5回、先頭の岩出清が四球を選んで出塁、鶴岡一人の三塁内野安打で無死一二塁、岡村俊昭の遊ゴロで鶴岡が二封され岡村が二盗を決めて一死二三塁、国久が四球を選んで一死満塁、中村の右犠飛で1-3、吉川が左前にタイムリーを放って2-3と追い上げる。

 南海は6回、一死後平井の遊ゴロをショート皆川定之がエラー、岩出の遊ゴロも皆川が連続エラーして一死一二塁、ここで鶴岡が本堂に並ぶ第5号スリーランホームランを左翼深く打ち込んで5-3と大逆転。

 タイガースは7回から三番手にプロ入り初登板となる亀田敏夫をマウンドに送る。イーグルス・亀田忠の弟である。

 宮口美吉は前日の登板では突然コントロールを乱して4連続四球を出して降板したが本日は5安打無四球2三振の完投で6勝目をあげる。


 タイガース先発の朴賢明は8月12日の金鯱戦以来2度目の先発であったが3回3分の2を投げて7安打1四球1三振無失点。この日も前回に続いて西村幸生のリリーフを仰いだ。朴の日本での登板はこの2試合だけで帰国することとなる。松木謙治郎の著書にあるようにバッティング投手としては打ち易かったとのことで、ボールが素直すぎたのであろう。坪内道則の著書によると桜井七之助も140キロ台のスピードはあるがボールの回転が素直で良く打たれたとのことである。スーッと入ってくるボールではいくらスピードがあってもプロでは通用しない。具体的に言うとイチローがオールスターで松井の代打高津に投げたようなボールです。解説の松沼さんも「綺麗な球筋ですね」と言っていました。イチローがプロでもピッチャーで通していたら5年も持たずに消えていたでしょう。 
 
  ハワイからやってきた亀田敏夫は3回を投げて5安打1四球2三振無失点のデビューであった。

 派手な一発ばかりが目立った試合であったが、南海は毎回安打、全員安打を記録して16安打を放った。四球も4個あったので残塁も15を数えた。





          *鶴岡一人が6回に逆転スリーランホームランを放つ。








          *宮口美吉は無四球完投で6勝目をあげる。



0 件のコメント:

コメントを投稿