2012年1月23日月曜日

14年 名古屋vs南海 8回戦


8月23日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 5 0 0 6 名古屋 22勝36敗3分 0.379 繁里栄
0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 南海     25勝34敗3分 0.424 政野岩夫 平野正太郎


勝利投手 繁里栄       8勝13敗
敗戦投手 政野岩夫 11勝11敗


二塁打 (南)吉川、政野

名古屋打線、右打ちで快勝


 名古屋は初回、一死後村瀬一三が右前打で出塁すると二盗に成功、大沢清の右前打で村瀬は三塁ベースを蹴ってホームを突くがライト岩出清からのバックホームにタッチアウト。しかし加藤正二の右前打で一走大沢が三塁を陥れて二死一三塁、三浦敏一が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 2回以降、名古屋打線は肩を痛めて不調の政野岩夫から得点が奪えず6回まで無得点が続く。
 名古屋は7回、繁里栄が右前打で出塁すると鈴木秀雄が三前に送りバントを決めて一死二塁、トップに返り桝嘉一四球、村瀬も四球を選んで一死満塁、大沢が右前に2点タイムリーを放って3-0、加藤も右前にタイムリーで続き4-0、二死後中村三郎が左前にタイムリーを放ち5-0、芳賀直一も中前にタイムリーを放って6-0とする。

 7回まで繁里の重い剛球に3安打無得点に抑えらてきた南海は8回、先頭の政野が左中間に二塁打、代走に伊藤経盛を起用、平井猪三郎の二ゴロの間に伊藤は三進、トップに返り国久松一の当りはライトに抜けるヒットとなるが三走伊藤は動けず一死一三塁、岩出に代わる代打平野正太郎が中犠飛を打ち上げて1-6とする。南海の9回表のマウンドには平野が上がる。

 南海は9回裏、先頭の岡村俊昭が四球を選んで出塁、一死後小林悟楼の右前打で岡村は三塁に進み一死一三塁、キャッチャー三浦の捕逸で岡村が還って2-6とするがここまで。

 繁里栄は7安打2四球1三振の完投で8勝目をあげる。


 名古屋打線は11安打を放ち何れもシングルヒットであった。しかも中村三郎がレフトに2本引っ張った以外は全てセンターから逆方向への当りであった。大沢清が4打数3安打3打点、ヒットは何れもライトへの当りである。千葉茂が「ワシ以上」と認める右打ちの名手・大沢清の場合は毎度のことであるが、加藤正二の5打数2安打1打点も2本とも右前打であった。

 名古屋は第一試合で七位に浮上したライオンを抜き返して七位の座を奪回する。




            *繁里栄は7安打完投で8勝目をあげる。







     *右打ちで政野岩夫を攻略した名古屋打線。ヒットの「・」が打球方向を示します。



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