2012年1月29日日曜日

14年 イーグルスvsタイガース 8回戦


8月25日 (金) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 イーグルス 17勝44敗1分 0.279 亀田忠 望月潤一
0 0 4 0 0 0 0 3 X 7 タイガース  42勝19敗2分 0.689 木下勇


勝利投手 木下勇 1勝0敗
敗戦投手 亀田忠 8勝17敗


二塁打 (タ)伊賀上
本塁打 (タ)景浦 6号


景浦将、三試合連続ホームラン


 タイガース先発は下手投げの軟投派・木下勇、イーグルス先発は四番ピッチャー亀田忠。

 イーグルスは3回、一死後太田健一が三遊間へ内野安打、続く寺内一隆のセンター右へのシングルヒットで太田は一気にホームに還り1点を先制する。当然エンドランだったのでしょう。翌日の読売新聞にも「太田を寺内が中堅右へ安打したヒット・エンド・ランの成功に1点を挙げた。」という記述が見られます。

 タイガースは4回裏、一死後景浦将が左前打で出塁、門前真佐人四球、亀田の一塁牽制悪送球を挟んで富松信彦四球で一死満塁、岡田宗芳が死球を受けて押出しで1-1の同点、木下が押し四球を選んで2-1と逆転、伊賀上良平が右前にタイムリーを放って3-1、トップに返り松木謙治郎が押出し四球を選んで4-1、イーグルスベンチはここでようやく重い腰を上げ亀田忠をあきらめて望月潤一をリリーフに送る。本堂保次は中飛、ジミー堀尾文人は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 望月潤一は4回以降7回までタイガース打線を2安打無失点に抑えていたがタイガースは8回、一死後本堂、堀尾が連続中前打を放って一死一二塁、ここで景浦がレフトスタンドに三試合連続、ホームランダービー単独トップに躍り出る第6号スリーランを叩き込んで3点を追加、7-1とする。

 木下勇は4回に木下政文に四球を与えただけで5回以降はパーフェクトピッチング、結局3安打2四球3三振の完投プロ入り初勝利を飾る。戦後まで投げ続けて通算70勝をあげることとなる最初の勝利であった。


 米子中学出身の木下はプロ引退後は鳥取、島根の高校監督を歴任し、山陰高校球界を岡本利之と共に引っ張ることとなる。堺高校監督時代には阪急で通算350勝を記録することとなる米田哲也を指導している。






            *木下勇が3安打完投でプロ入り初勝利を飾る。




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