2012年1月15日日曜日

14年 セネタースvs南海 8回戦


8月19日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 3 1 0 0 4 セネタース 30勝26敗3分 0.536 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 南海      25勝32敗3分 0.439 宮口美吉


勝利投手 野口二郎 20勝13敗
敗戦投手 宮口美吉   6勝9敗


二塁打 (セ)苅田 (南)岡村、国久

野口二郎、20勝


 最悪のグラウンドコンディションの中、5回までセネタースは1安打、南海は3安打で両軍無得点。

 セネタースは6回、一死後横沢七郎が四球で出塁、尾茂田叶が中前に弾き返して一死一二塁、佐藤武夫の三ゴロで尾茂田は二封、野口二郎が四球を選んで二死満塁、浅岡三郎が押出し四球を選んで1点を先制、柳鶴震が右翼線に2点タイムリーを放って3-0とする。

 セネタースは7回、一死後苅田久徳が左前打で出塁、横沢の三ゴロの間に苅田は二進、尾茂田が三遊間を破り、レフトが僅かにジャッグルした隙に苅田が三塁ベースを蹴ってホームに還り4-0とする。

 南海は9回、一死後国久松一が左中間に二塁打、中村金次の右前打で一死一三塁、中田道信に代わる代打吉川義次が右前にタイムリーを放って1-4、なお一死一二塁で宮口美吉に代えて代打平野正太郎を送るが平野の三飛に二走中村が飛び出しダブルプレーとなって試合終了を告げるサイレンが雨を突いて高々と鳴り響く。

 野口二郎は7安打2四球3三振の完投で20勝目をあげる。


 野口の20勝は昭和12年春季に24勝をあげた澤村栄治、今季すでに27勝をあげているスタルヒンに次いで史上3人目となる。昭和12年、13年は二シーズン制なので通年に直すと12年は澤村が33勝(春24勝、秋9勝)、野口明が33勝(19勝、14勝)、スタルヒンが28勝(13勝、15勝)西村幸生が24勝(9勝、15勝)、古谷倉之助が22勝(15勝、7勝)。13年はスタルヒンが33勝(春14勝、秋19勝)、御園生崇男が21勝(10勝、11勝)、西村幸生が20勝(11勝、9勝)となるので野口二郎は野口明と史上初の兄弟での20勝投手となった。






            *野口二郎が完投で20勝目をあげる。





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