１４年 ジャイアンツvsライオン ８回戦

8月17日 （木） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 0 1 4 2 1 2 0 11 ジャイアンツ ４２勝１６敗１分 0.724 楠安夫 スタルヒン
0 0 1 1 1 0 0 0 0  3  ライオン       ２０勝３４敗５分 0.370 菊矢吉男 近藤久

勝利投手 スタルヒン ２７勝８敗
敗戦投手 菊矢吉男  １１勝１３敗


二塁打　（ジ）中島　（ラ）水谷、近藤
三塁打　（ジ）平山２
本塁打　（ジ）川上　４号　（ラ）坪内　１号、鬼頭　２号


平山菊二、4打数4安打5打点


　ジャイアンツは2回、先頭の川上哲治が四球で出塁、パスボールで二進し、アチラノ・リベラ（アデラーノ・リベラ）は捕邪飛に倒れるが川上が三盗、平山菊二が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

　ライオンは3回、一死後坪内道則が左翼スタンドに第1号ホームランを叩き込んで1-1の同点とする。

　ジャイアンツは4回、先頭の川上がピッチャー強襲ヒット、リベラの中前打で川上が三塁に達し無死一三塁、本日は川上の積極的な走塁が目に付く。川上は二リーグ分裂後盗塁数を飛躍的に伸ばすこととなるが、これまでは“鈍足”とお伝えしてきたところですが、実は足が速かったようです。平山が二打席連続打点となる左犠飛を放って2-1とリードする。

　ライオンは4回裏、先頭の鬼頭数雄が右翼スタンドにホームランを叩き込んで2-2の同点に追い付く。

　ジャイアンツは5回、水原茂、千葉茂が連続四球を選んで無死一二塁、中島治康の右飛で二走水原は三進、川上の左前タイムリーで3-2と勝ち越して千葉は三塁に進む。レフト鬼頭からの三塁送球の間に川上が“快足”を飛ばして二塁に進み無死二三塁、リベラの中前タイムリーで4-2、平山の三打席連続打点となる中前タイムリーで5-2、吉原正喜が左前にタイムリーを放って6-2とする。

　4点リードしたところでジャイアンツは先発の楠安夫に代えてスタルヒンを投入。ライオン5回の攻撃は菊矢吉男の中前打、坪内の遊ゴロをショート白石敏男がエラー、玉腰年男が四球を選んでいきなり無死満塁、しかし水谷則一の三ゴロで「5-4-3」のゲッツーとなる間に1点を返したのみに終わった。本日は三銃士のうち坪内、鬼頭にホームランが出ているので水谷にも一発の期待がかかったが結果は最悪、ここで勝負あったというところでしょう。

　ジャイアンツは6回、二死後中島が右翼線に二塁打、川上がレフトスタンドに第4号ツーランを流し打って8-3。7回は先頭の平山がセンター左奥に三塁打、吉原の一塁内野安打で9-3。更に8回、一死後川上が四球を選んで出塁、リベラが右翼線にヒットを放ち“俊足“川上は三塁に進み、平山が二打席連続の三塁打を左中間に放って11-3とする。


　ジャイアンツは五番川上哲治が3打数3安打5得点3打点2四球1盗塁、六番アチラノ・リベラ（アデラーノ・リベラ）が5打数3安打1得点1打点、七番平山菊二が4打数4安打1得点5打点、八番吉原正喜が5打数2安打2打点であった。