2012年1月17日火曜日

14年 名古屋vsタイガース 7回戦


8月21日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 3 1 1 0 6 名古屋    21勝36敗3分 0.368 繁里栄 西沢道夫
1 0 1 0 3 2 1 0 X 8 タイガース 39勝19敗2分 0.672 若林忠志 景浦将


勝利投手 景浦将 2勝1敗
敗戦投手 繁里栄 7勝13敗


二塁打 (名)桝2、大沢 (タ)景浦、門前
三塁打 (タ)堀尾

名古屋惜敗


 名古屋は初回、先頭の桝嘉一が右越えに二塁打、次のプレーはスコアブックには「×1」で二走桝がアウトと記載されているので想像するしかない。最も考えられるのが二番鈴木秀雄の打球に桝が当ってインターフェアを取られるケースであるがこのプレーの間に打者走者の鈴木は二塁に進んでいるのでこれは無い。そうすると鈴木の投ゴロに桝が飛び出し、ピッチャー若林忠志が追いかけて挟殺プレーの送球に桝が故意に当たってインターフェアを取られたのでしょう。この間に鈴木が二塁に進んだということはボールを捕ったピッチャー若林と二走桝がしばらくにらめっこをしていたのではないでしょうか。共に1908年3月生まれでこの時31歳の元東京六大学のスター選手同士であるからこそ許されたプレーだったのではないでしょうか。ということで一死二塁で試合再開、大沢清の二ゴロの間に鈴木は三進、加藤正二の右前タイムリーで1点を先制する。

 タイガースは1回裏、一死後本堂保次が右前打で出塁、二死後景浦将が左前打、門前真佐人が中前にタイムリーを放って1-1の同点とする。

 タイガースは3回、一死後ジミー堀尾文人がセンター右奥に三塁打、景浦は歩かされて一死一三塁、ここで景浦がスタートを切りキャッチャー三浦敏一は二塁に送球するが景浦がストップして一二塁間で挟殺プレー、景浦はタッチアウトとなるがこの間に三走堀尾がホームに還り2-1とする。景浦のトリックプレーは珍しい。

 タイガースは5回、先頭の堀尾が四球を選んで出塁、景浦は三振に倒れて門前四球で一死一二塁、若林は二飛に倒れるが本日七番レフトにスタメン起用された森国五郎が左前にタイムリーを放って3-1、皆川定之が右前にタイムリーを放ち4-1、伊賀上良平が左前にタイムリーで続き七番、八番、九番の3連続タイムリーヒットで5-0とリードを広げる。

 しかし名古屋は6回、二死後中村三郎の三ゴロをサード伊賀上が一塁に悪送球、芳賀直一四球、繁里栄に代わる代打服部受弘の左前打で二死満塁、村瀬一三が押出し四球を選んで2-5、トップに返り桝が左翼線に二塁打を放って4-5と1点差に追い上げて若林をKO、タイガースはライトから景浦をマウンドに呼びライトには富松信彦が入る。名古屋は鈴木に代えて代打岩本章を送るが岩本は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 名古屋は繁里に代打を送った関係で6回から二番手として西沢道夫がマウンドに上がる。

 タイガースは6回裏、一死後堀尾が三塁に内野安打、景浦がレフト線に二塁打を放って一死二三塁、門前が左中間に二塁打を放って7-4と突き放す。
 名古屋は7回、先頭の大沢が右前打で出塁、加藤が右前打して代走に牧常一を起用、、三浦が四球を選んで無死満塁、一死後芳賀の内野安打で5-7としてなお一死満塁、西沢の右飛に三走牧がタッチアップからホームを突くがライト富松からのバックホームにタッチアウト、併殺が記録されてスリーアウトチェンジ。
 タイガースは7回裏、先頭の伊賀上が四球を選んで出塁、トップに返り松木謙治郎が中前打を放って伊賀上は三塁に進み無死一三塁、本堂の遊ゴロにショート村瀬は二塁ベースを踏んで一塁に送球して「6B-3」のダブルプレー、この間に三走伊賀上が還って8-5と突き放す。

 名古屋は8回、一死後桝が四球で出塁、鈴木が中前打を放って一死一二塁、大沢が右中間に二塁打を放ち6-8としてなお一死二三塁の一打同点のチャンス、しかし前の回に加藤の代走に出てそのままレフトに入っている牧は浅いライトフライに倒れて二死二三塁、三浦も投ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 景浦は名古屋の最終回の攻撃を三者凡退に退けてリリーフで2連勝。


 名古屋としてはまだ打順が回ってくる可能性のある加藤正二に代走を送ったり、7回の守備で村瀬一三がバックホームせずに併殺を狙って三走を生還させたりと判断ミスが重なったにせよ旺盛な反撃を見せ、先日の中村三郎の「檄」以来試合ぶりが変わってきた。今後が楽しみである。





*桝嘉一がインターフェアをとられた場面。打者走者の鈴木秀雄はこの間に二塁に進んでいる。




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