１４年 名古屋vs金鯱 ８回戦

8月15日 （火） 横浜


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 0 2 0 0 0 6 名古屋 ２１勝３３敗３分 0.389 松尾幸造 西沢道夫
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 金鯱 　 ２２勝３５敗２分 0.386 古谷倉之助 鈴木鶴雄

勝利投手 西沢道夫     ４勝６敗
敗戦投手 古谷倉之助 ４勝１２敗


二塁打　（名）鈴木、大沢　（金）野村
三塁打　（金）小林茂


西沢道夫、又もや快投


　現在金鯱が勝率3割9分3厘で六位、ライオンが3割8分5厘で七位、名古屋が3割7分7厘で八位。この3チームによる六位争いは一試合毎に目まぐるしく順位が入れ替わる激しいものになっておりこの試合で名古屋が勝てば一気に六位に浮上する。

　名古屋は初回、先頭の石田政良の遊ゴロをショート濃人渉がエラー、村瀬一三の投ゴロをピッチャー古谷倉之助が一塁に大暴投する間に濃人が一気にホームに還って1点を先制する。村瀬には犠打は記録されていないが一塁ランナーがホームに還っているのでボテボテの当りを悪送球して外野ファウルグラウンドまで達したのであろう。桝嘉一が四球を選んで無死一二塁、大沢清の中前タイムリーで2-0、更にセンター佐々木常助が後逸する間に一走桝もホームに還り3-0、打者走者の大沢も三塁に進む。三浦敏一の内野安打で三走大沢は動かず無死一三塁、中村三郎が左前にタイムリーを放って4-0とする。

　金鯱は2回途中から早くも古谷に代えて二番手に鈴木鶴雄を投入する。

　金鯱は2回、先頭の小林茂太が中越えに三塁打、この直後に名古屋の小西徳郎監督はセンターの石田政良を下げてライトの桝をセンターに回しライトにはジャイアンツから移籍してきた岩本章を入れる。石田がへまをした可能性もあるがこの後石田は三週間ほど試合に出ていないので何かアクシデントがあったのであろう。いずれにしても炎天下での激闘が続き各チームとも怪我人続出である。鈴木は三振に倒れて一死三塁、瀬井清の遊ゴロの間に小林茂が還って1-4とする。更に長島進が中前打、佐々木も中前打を放って二死一二塁とするがトップに返り五味芳夫は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。金鯱としてはここで追撃できなかったことが敗因となった。

　名古屋は3回から先発の松尾幸造に代えて西沢道夫を二番手に繰り出す。

　名古屋は6回、先頭の岩本が四球を選んで出塁、村瀬の右前打で岩本は三塁に進み村瀬が二盗を決めて無死二三塁、桝は浅い右飛に倒れるが大沢がセンター右に2点タイムリーを放って6-1とリードを広げる。


　このところ好投が目立つ西沢道夫はこの日も7イニングを2安打6四球1三振無失点に抑えて4勝目をあげる。養成選手から上がってきたのでプロ野球のキャリアは十分であるが現在まだ17歳、この長身選手はまだまだ伸びる、と感じさせてくれるものを持っています。結果はご存じのとおりですが。本日は打っても3打数2安打、戦後打者として大成する片鱗を見せる。








＊3回からリリーフ登板した西沢道夫が快投を見せる。松尾幸造は投げさせてみなければ分からないところがあるので松尾を先発させて良ければそのまま、悪ければ早めに西沢に代えるのがこのところの名古屋のローテーションとなっている。