2012年7月14日土曜日

15年 ライオンvs阪急 1回戦


4月4日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 0 0 0 2 0 0 1  4 ライオン 4勝7敗 0.364 福士勇
0 0 0 0 0 1 4 0 X  5 阪急      6勝5敗1分 0.545 森弘太郎

勝利投手 森弘太郎 4勝1敗
敗戦投手 福士勇     0勝5敗

二塁打 (阪)上田
三塁打 (ラ)鬼頭

勝利打点 なし


上田藤夫、勝利打点の付かない殊勲打

 ライオンは2回、先頭の鬼頭数雄が左中間に三塁打、広田修三が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 ライオンは6回、先頭の坪内道則がセーフティバントを決めて無死一塁、西端利郎の投ゴロは「1-4-3」と転送されるがセカンド黒田健吾からの一塁送球が悪送球となって西端が二塁に進み一死二塁、送りバントと同じ結果になった。玉腰年男が右前にタイムリーを放って2-0、鬼頭の中前打で一死一二塁、広田の投ゴロをピッチャー森弘太郎が三塁に送球して二走玉腰は三封、サード下村豊は併殺を狙って一塁に転送するがこれが悪送球となる間に一走鬼頭が一気にホームを駆け抜け3-0とする。

 阪急は6回裏、先頭の山下実の投飛を福士が落球、井野川利春が左翼線にヒットを放ち無死一二塁、上田藤夫の一塁線送りバントは内野安打となり、ファースト玉腰の悪送球もあって山下実がホームに還り1点返して1-3とする。

 阪急は7回、二死後山下好一が一塁に内野安打、山下実は四球を選んで二死一二塁、井野川の三ゴロをサード山本尚敏は三塁ベースを踏まずに一塁に送球するがこれが悪送球となって二死満塁、上田の当りはライト頭上を越えて二者生還、一走井野川も三塁ベースを蹴ってホームに向かう。ライト井筒研一からの返球を中継したセカンド西端がバックホームするがこれが悪送球となって井野川がホームイン、更に打者走者の上田もこの間にホームに還り一挙4点をあげて5-3と逆転する。

 ライオンは9回、先頭の広田が左前打で出塁、井筒の三ゴロでランナーが入れ替わり、山本次郎に代わる代打菊矢吉男の投ゴロの間に井筒は二進、松岡甲二に代わる代打加地健三郎の遊ゴロをショート上田が一塁に悪送球する間に井筒が還って4-5、しかし福士に代わる代打伊勢川眞澄が二ゴロに倒れて試合終了。

 森弘太郎は8安打1四球4三振の完投で4勝目をあげる。福士勇も10安打3四球1三振で8回を完投したが開幕5連敗となった。ライオンは5失策、阪急は9失策で、その多くが得点に結び付いたため4失点の森の自責点は1点、5失点の福士の自責点はゼロであった。


 2点ビハインドの7回裏二死満塁で上田藤夫が右越えの二塁打を放ったが、決勝点となった3点目のホームインは中継に入った西端の悪送球によるものと判定されて上田には2打点が記録されたのみであったため勝利打点は記録されない。翌日の読売新聞によるとこの当りも不慣れなライト井筒研一が目測を誤ったものとのことである。とは言え上田藤夫は3打数3安打1得点2打点と殊勲甲の活躍であった。





*7回二死満塁で放った上田藤夫の右越え二塁打は実質ランニング満塁ホームランであったが、3点目と4点目はエラーによるもので勝利打点は記録されなかった。





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