当シリーズの主役と期待していたマット・ケンプは何と2度のDL入りで圏外に去りました。復帰後は活躍しており18日のフィリーズ戦ではサヨナラホームランを放ちましたがこれが13号というのが悲しいところです。
4月は給料泥棒のレッテルを貼られていたアルバート・プホルスが復活しました。5月1日付けブログ「三冠への道 2012 ①」では「但し4月はオープン戦と思っておいた方がいいので帳尻は合わせてくるでしょうからここでのカラ売りは禁物です。ジョシュ・ハミルトンが86打数34安打25打点9本塁打で打率2位、打点と本塁打はトップの準三冠で4月を終えましたが本日も腰痛で休んでいるように年間を通して働いたことはないのでむしろハミルトン売り・プホルス買いの裁定ポジションを組んでみたい。」とさせていただきましたがこの裁定取引は大幅利益となっています。4月は92打数20安打2割1分7厘、4打点0本塁打にすぎなかったプホルスは5月は113打数30安打2割6分5厘24打点8本塁打、6月は95打数30安打3割1分6厘19打点4本塁打、7月はここまで58打数20安打3割4分5厘10打点5本塁打で7月20日現在358打数100安打2割7分9厘57打点17本塁打として11度目の3割30本100打点が見えてきました。一方、ハミルトンは4月のプホルス以上の不振にあえいでいます。私が期待していた得意のDL入りこそまだありませんが。
僅かながらライアン・ブラウンに三冠のチャンスが残されています。打点と本塁打の二冠は濃厚ですが打率争いが3割3分台に落ちてくれば可能性はあります。打率上位に経験豊富な打者がいないので可能性は残っています。7月20日現在3割7分2厘で首位のマッカチェンに対して3割1分1厘なので苦しいのは間違いありませんが。因みにナショナル・リーグは現在マッカチェンが1.075、ジョーイ・ボットが1.069(左膝手術のため脱落しました。内視鏡手術なので1ヶ月で復帰できるとも言われていますが。)、デビット・ライトが1.020、ライアン・ブラウンが1.002とOPS1.000超えが4人、更にルイーズが0.995、カルロス・ゴンザレスが0.985で続くという空前のハイレベルな争いとなっています。
後半戦に入りましたのでMVP予想第一弾といきましょう。アメリカン・リーグはマイク・トラウトと予想します。新人王は確実ですがイチロー以来のMVPとのW受賞を狙います。7月20日現在本塁打15本と少ないながら長打率が5割9分9厘と驚異的です。ア・リーグの長打率ランキングはトラウトの同僚マーク・トランボが6割3分でトップ、以下ジョシュ・ハミルトン6割1分4厘、デビッド・オルティス6割9厘と続いてトラウトは4位に付けています。上位3人が明らかに長距離砲であるだけにトラウトの数字の優秀性が際立ちます。盗塁王と首位打者のタイトルを獲得して長打率6割、OPS1.000をクリアすればMVPだと思います。四球を増やして出塁率を上げることも必要となりますが。あの振り幅の小さなスウィングが狂うことは考えにくい。
ナショナル・リーグはアンドルー・マッカチェンでもいいのですがまだ急降下する可能性はあると見ています。そうすると打撃陣に票を集める打者がいなくなるので大穴中の大穴としてR.A.ディッキーと予想します。現段階のブックメーカーのオッズは100倍を超える超大穴でしょう。37歳で突然変異したナックルボーラーとして話題性は十分過ぎる程十分です。ディッキーのナックルに球質が似ているのはチャーリー・ハフです。ハフよりもディッキーの方がスピードがありますが。ハフのナックルもディッキー同様落ちるだけでなく右に行ったり左に来たり、時には浮かび上がったりしていました。ディッキーのナックルが浮かび上がったところをまだ見たことがないのが残念です。「ディッキーがMVPなんて」と馬鹿にしていると痛い目に遭うかもしれませんよ。日本中で公開されているブログの中で、昨年のバーランダーのMVPを最も早く予想したのが当ブログであるという実績がありますので。
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