2012年7月8日日曜日

15年 ジャイアンツvs南海 4回戦


3月31日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
2 0 0 1 1 2 0 0 0   6  ジャイアンツ 7勝4敗 0.636 楠安夫 呉波
3 4 0 5 0 0 1 0 X 13 南海             4勝6敗1分 0.400 劉瀬章 政野岩夫

勝利投手 劉瀬章 2勝1敗
敗戦投手 楠安夫 1勝1敗
セーブ 政野岩夫 1

二塁打 (ジ)川上 (南)岡村、清水
三塁打 (ジ)平山、鈴木田 (南)清水、山尾
本塁打 (ジ)平山 1号 (南)清水 1号、山尾 1号

勝利打点 清水秀雄 2


清水秀雄4打数3安打7打点

 ジャイアンツは29日の阪急戦から三連戦目となる。明日4月1日はいよいよ首位を行く名古屋と今季初顔合わせで1日置いて3日はタイガースとの対戦を控えておりローテーションの谷間となる。ジャイアンツは六番セカンドに平山菊二を起用する。欠場した千葉茂は昨日のライオン戦最終回に亀田忠から死球を受けて代走に鈴木田登満留が起用されたが、その際の怪我が響いているのかもしれない。

 ジャイアンツは初回、一死後水原茂が左翼線にヒット、中島治康の右前打で一死一三塁、川上哲治が中前に先制タイムリーを放って1-0、中島は三塁に進んでなお一死一三塁、五番に上がった吉原正喜の三ゴロの間に中島が還って2点を先制する。

 南海は1回裏、先頭の岩出清の二ゴロを急造セカンド平山がエラー、藤戸逸郎、国久松一は連続して右飛に倒れるが岡村俊昭が四球を選んで二死一二塁、ここで五番ファーストに起用されている清水秀雄がライトスタンドに逆転スリーランを叩き込んで3-2とする。

 南海は2回、先頭の劉瀬章がストレートの四球で出塁、戸田与三郎もワンスリーから四球を選んで無死一二塁、ジャイアンツベンチはここで先発の楠安夫をあきらめて何と呉波をリリーフに送る。スタルヒンは明日の名古屋戦に、中尾輝三は弥の明後日のタイガース戦に温存しなければならない。二走劉がキャッチャー吉原からの牽制球に刺されて一死一塁、岩出が右前打を放って一死一二塁、藤戸は遊飛に倒れるが国久がワンスリーから四球を選んで二死満塁、岡村が右翼線に走者一掃の二塁打を放って6-2、清水も左翼線に二塁打を放って7-2とする。

 ジャイアンツは4回、先頭の平山が右翼スタンドにホームランを放って3-7とする。

 南海は4回、一死後藤戸が中前打で出塁、国久が三塁線にセーフティバントを決めて一死一二塁、岡村がストレートの四球を選んで一死満塁、ここで清水が左中間に走者一掃の三塁打を放って10-3、清水はこれで7打点となった。山尾年加寿も左中間に三塁打を放って11-3、佐野誠三の右犠飛で12-3と大差をつける。

 ジャイアンツは5回、先頭の中島が中前打、二死後平山が右越えに三塁打を放って4-12とする。

 ジャイアンツは6回、八番レフトに起用された鈴木田が左中間に三塁打、呉は三振に倒れるがトップに返り白石敏男が右前にタイムリーを放って5-12、水原が四球を選んで一死一二塁、南海ベンチはここで先発の劉から二番手政野岩夫にスイッチ、中島は中飛に倒れて二死一二塁、川上が右中間に二塁打を放って6-12としてなお二死二三塁、しかし吉原が三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 南海は7回、山尾が左翼スタンドにホームランを放って13-6とし、政野がジャイアンツの反撃を振り切って快勝する。政野には当ブログルールによりセーブが記録される。

 清水秀雄が4打数3安打2得点7打点、二塁打、三塁打、本塁打各1本で9塁打の活躍を見せる。山尾年加寿も4打数3安打2得点2打点、単打、三塁打、本塁打各1本の8塁打であった。

 ジャイアンツ二番手として登板した呉波はもちろんプロ入り初登板、7回を投げて8安打2四球3三振9失点自責点9の成績であった。強肩を買われてローテーションの谷間に起用された訳である。戦前ではこの試合が唯一のピッチングとなるが、タイガース時代の昭和21年には14勝をあげてノーヒットノーランを記録することとなる。








                     *呉波がプロ入り初登板。












      *13得点をあげた南海打線。





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