2011年5月3日火曜日

13年秋 イーグルスvs阪急 2回戦

10月16日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 イーグルス 9勝8敗3分 0.529 亀田忠
0 1 0 0 0 4 0 0 X 5 阪急     14勝5敗2分 0.737 石田光彦


勝利投手 石田光彦 5勝3敗
敗戦投手 亀田忠     3勝5敗


二塁打 (阪)黒田2、大原
三塁打 (阪)黒田


石田光彦、5安打完投


 阪急はここまでチーム打率2割5分7厘で九球団中第一位。本来強打であるはずのイーグルスは1割8分4厘で九球団中唯一の1割台で最下位。個人成績では現在打点トップはジミー堀尾文人の19点、中島治康・川上哲治・尾茂田叶が15点で続いてバッキー・ハリスは12点。堀尾は塁打数でも中島と並んで41塁打で一位タイとなっている。力を発揮しきったとは言えない景浦将、宮武三郎を除くと、戦前の強打者No1は中島治康と言うことになるかもしれないが、長打力ではジミー堀尾文人が上との評価があることを数字が裏付けている。

 阪急は2回、この回先頭の上田藤夫が中前打で出塁、宇野錦次が左前打で続き大原敏夫が送って一死二三塁、石田光彦は投ゴロに倒れて二死二三塁、西村正夫が足を生かして二塁内野安打として上田が還り1点を先制する。阪急は3回、一死後山下実が四球で出塁、しかし無謀にもハリスに挑んで二盗を試みるがハリスの送球にタッチアウト。この後堀尾、上田にも四球が続くが宇野は左飛に倒れる。

 イーグルスは5回、一死後野村実が左前打で出塁、山田潔が右前打で続き漆原進四球で一死満塁、トップに返り寺内一隆の右犠飛で1-1の同点に追い付く。

 阪急は6回、一死後大原敏夫が右中間に二塁打、石田の投ゴロで大原が三塁に走り亀田はサードに送球するがセーフ、野選となって一死一三塁、ところがハリスからの三塁牽制に大原がタッチアウト、打者が左の西村なのでハリスは座ったまま顔をピッチャー亀田に向けたまま投げたのであろう。西村が四球を選んで二死一二塁、フランク山田伝が右前にタイムリーを放って2-1、黒田健吾が左中間に三塁打を放って二者を迎え入れて4-1、山下実が中前タイムリーで続いてこの回あっという間に4点をあげて5-1とする。

 石田光彦は5回以外は危なげないピッチングで結局5安打2四球4三振の完投で今季5勝目をあげる。ハーラーダービーはトップのスタルヒンが10勝で一人旅を続けているが二位の5勝に御園生崇男、松尾幸造、金子裕、菊矢吉男、石田光彦の5人が並んだ。

 石田光彦のピッチングスタイルは謎が多いが、翌日の読売新聞は「阪急石田の直球は申し分のないスピードと絶妙のコントロールを伴って内外角を自在に衝きイ軍の打棒を完封」と伝えている。ピッチングフォームは竹中半平氏著「背番号への愛着」によると「やおら左足を上げてクルリと後ろ向きになって、スコアボードを眺めて一呼吸、それからズバリと投げる珍モーション」とのことで元祖・トルネード投法と言えるかもしれないが、雰囲気的には「元祖・ロカビリー投法」ではないでしょうか。

 黒田健吾が5打数3安打、二塁打2本、三塁打1本と7塁打を記録して今季通算43塁打となり、本日ノーヒットのジミー堀尾と試合の無かった中島治康の41塁打及び三位の尾茂田叶38塁打を抜いて四位から第一位に躍り出た。

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