１３年秋 ライオンvs南海 ３回戦

10月16日 （日） 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
1 7 1 0 0 0 1 0 0  10 ライオン １０勝１１敗       0.476 菊矢吉男
1 2 0 0 0 1 1 0 0   5  南海         ６勝１６敗２分 0.273 宮口美吉


勝利投手 菊矢吉男 ５勝５敗
敗戦投手 宮口美吉 ４勝７敗


二塁打　（南）中村
三塁打　（ラ）菊谷


ライオン、積極的な走塁


　ライオンは初回、先頭の坪内道則が左前打で出塁、水谷則一の一ゴロで坪内が二進、鬼頭数雄、室井豊が連続四球を選んで一死満塁、中谷順次の三ゴロの間に坪内が還って1点を先制する。


　南海は1回裏、一死後西端利郎が四球で出塁、鈴木芳太郎の中飛を名手坪内が強風に目測を誤り落球して一死一三塁、中村金次が右犠飛を打ち上げて1-1の同点に追い付く。


　ライオンは2回、一死後酒沢政夫、中野隆雄が連続四球、トップに返り坪内の左前打で一死満塁、水谷が右前に2点タイムリーを放って3-1、一走坪内が三塁に走りライト海蔵寺弘司からの三塁送球の間に打者走者水谷も二塁を陥れて一死二三塁、鬼頭がタイムリーセーフティバントを決めて4-1、室井投ゴロ後中谷四球で二死満塁、ここで菊矢吉男が右中間に走者一掃の三塁打を放って7-1、中村三郎も左前タイムリーで続いてこの回一挙7点をあげて8-1とする。


　南海は2回裏、一死後吉川義次が左前打、二死後海蔵寺の右前打で二死一二塁、トップに返り小林悟楼の右前打で二走吉川が三塁をオーバーランして挟殺プレーとなるがピッチャー菊谷のエラーにより吉川に続いて海蔵寺もホームに還り3-8とする。


　ライオンは4回、二死後鬼頭が四球で出塁、室井が左前打で続き二死一二塁、ここで鮮やかにダブルスチールを決めて二死二三塁、中谷の三ゴロをサード鈴木芳太郎が一塁に悪送球する間に鬼頭が還って9-3とする。


　ライオンは7回にも水谷の中前タイムリーで1点を追加、南海も6回に海蔵寺のタイムリー、7回には中村金次のタイムリー二塁打で2点を返すがライオンが序盤の大量リードを守って10対5で圧勝する。


　菊矢吉男は9安打4四球4三振の完投で5勝目、5失点ではあるが自責点は2であった。打っても満塁走者一掃三塁打で試合を決めた。ライオンは10安打で10得点、鬼頭数雄を中心に積極的な走塁が大量得点に結び付いた。