2011年5月2日月曜日

13年秋 南海vsセネタース 3回戦

10月11日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海      6勝15敗2分 0.286 宮口美吉 劉瀬章
3 0 0 2 3 1 0 0 X 9 セネタース 10勝12敗1分 0.455 金子裕


勝利投手 金子裕   5勝5敗
敗戦投手 宮口美吉 4勝6敗


二塁打 (セ)遠藤、金子
本塁打 (セ)遠藤 3号


金子裕2安打完封、打っても2安打2打点


 セネタースは初回、苅田久徳がワンスリーから四球を選んで出塁、森口次郎が送って尾茂田叶の左前タイムリーで1点を先制、遠藤忠二郎が左翼線に二塁打で続き一死二三塁、北浦三男の三塁内野安打で尾茂田が還り2-0とする。北浦が二盗を決めて再び一死二三塁、今岡謙次郎は2球ファウルで粘って7球目をセカンドライナー、二走北浦が飛び出しセカンド西端は二塁ベースカバーのショート小林悟楼に送球するがこれが悪送球となる間に三走遠藤がホームに還って3-0、北浦は二塁ベースタッチから三塁に向かうがボールを拾ったショート小林からサード鈴木芳太郎に送られタッチアウト。

 セネタースは4回、一死後金子裕が右前打で出塁、青木幸造は中前打、横沢七郎の三ゴロで青木が二封されて二死一三塁、トップに返り苅田が四球を選んで二死満塁、森口の二塁内野安打で三走金子に続いて二走横沢も還り5-0とする。森口の当りはスコアブックの記録は「内野安打」となっているが翌日の読売新聞には「右前安打」と書かれているので、恐らく一二塁間の緩いゴロが右前に抜けるか抜けないかという当りであったのであろう。これなら内野安打で二塁ランナーまでホームに還った訳が分かる。

 南海は5回から劉瀬章をマウンドに送るがセネタースはその代わりばなを捕えてこの回先頭の遠藤がレフトオーバーのホームランを放って6-0、北浦の遊ゴロをショート小林がエラー、今岡の三ゴロをサード鈴木が一塁に悪送球、金子の右中間二塁打で二者還って8-0とする。更に6回、一死後尾茂田左前打、遠藤四球から北浦の中前タイムリーで1点を追加して9-0とする。

 セネタース先発の金子裕は5回に中村金次に左前打、8回に中田道信に右前打を許したのみ、結局2安打3四球4三振、98球の省エネ投球を見せて完封で今季4勝目を飾る。

 一方、宮口美吉は4回で84球、劉瀬章は4回で73球を要した。宮口は4四球、劉は1四球なので極端に四球を連発したわけではない。11安打を放ったセネタース打線の中で今岡謙次郎は本日4打数無安打と蚊帳の外であったが、第一打席では7球、第二打席では5つファウルで粘って10球を投げさせている。苅田も初球を打った第四打席以外は全てスリーボールまで粘って5打席3打数無安打2四球であった。待球主義がいいか悪いかは別にして、スタメンで無安打だった二人の粘りが9得点を呼んだものである。

 南海は昨日のスタルヒンに続き二試合連続完封負け、現在21イニング連続無得点を継続中。





          *金子裕の2安打完封を伝えるスコアブック

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