2011年5月22日日曜日

13年秋 ジャイアンツvsセネタース 4回戦

11月1日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 3 2 4 1 3 1 0  15 ジャイアンツ 22勝6敗1分   0.786 水原茂 楠安夫
1 0 0 2 0 0 5 0 0   8  セネタース   14勝16敗1分 0.467 伊藤次郎 金子裕 塩田猪年男


勝利投手 水原茂 7勝2敗
敗戦投手 金子裕 7勝7敗
セーブ   楠安夫 1


二塁打 (ジ)中島、川上 (セ)北浦、今岡
本塁打 (ジ)中島8号、9号 (セ)佐藤 1号


ワンバウンドをホームランか?


 一昨日のライオン5回戦で16点を取られたセネタースは初回、先頭の苅田久徳が中前打で出塁、森口次郎が送って北浦三男の左中間二塁打で1点を先制する。

 ジャイアンツは2回、この回先頭の中島治康が初球を中前に弾き返して出塁、伊藤健太郎は見逃し三振に倒れるが川上哲治が初球を右前打、水原茂の遊ゴロで川上が二封されて二死一三塁、平山菊二の内野安打で中島が還って1-1の同点とする。

 ジャイアンツは3回、先頭の三原脩が中前打、白石敏男がワンスリーから左前打、千葉茂が珍しく捕前に送りバントを決めて一死二三塁、中島はストレートの四球で歩くがこれは敬遠でしょう。伊藤は二打席連続三振にたおれて二死満塁、川上がツースリーから押出し四球を選んで2-1、水原の三塁内野安打で3-1、平山のピッチャー強襲ヒットで4-1とする。セネタースは先発の伊藤次郎をあきらめて二番手に金子裕を投入、吉原正喜が遊直に倒れてスリーアウトチェンジ。

 ジャイアンツは4回、二死後千葉がツーツから右前打で出塁、中島がレフトスタンドに第8号ツーランを叩き込んで6-1とする。

 セネタースは4回裏、一死後尾茂田叶がピッチャー強襲ヒットで出塁、佐藤武夫が左翼スタンドにツーランホーマーを叩き込んで3-6と追い上げる。

 ジャイアンツは5回、この回先頭の川上がワンスリーから四球で出塁、水原が右前打を放って無死一二塁、二死後三原が中前にタイムリーを放って7-3、白石がストレートの四球で二死満塁、千葉もツーワンと追い込まれながら押出し四球を選び8-3、中島が右翼線にタイムリー二塁打を放って10-3とする。更に6回、川上、水原のれんだで無死一三塁として三田政夫の遊ゴロの間に川上が還って11-3とする。

 ジャイアンツは6回から先発の水原を下げて二番手に楠安夫を投入。セネタースは7回から三番手として塩田猪年男をマウンドに送る。

 ジャイアンツは7回、この回先頭の千葉の遊ゴロをショート今岡謙次郎がエラー、中島が左翼スタンドにこの日2本目となる第9号ツーランを叩き込んで13-3、伊藤ストレートの四球、川上左中間二塁打、楠四球で無死満塁、三田の中犠飛で14-3とする。

 セネタースは7回裏、この回先頭の佐藤が四球、今岡が左中間に二塁打、レフト伊藤からの返球が逸れる間に佐藤が鈍足を飛ばしてホームに還り4-14、今岡も三塁に進む。一死後青木幸造四球、磯野政次の三ゴロをサード千葉がエラーする間に今岡が還って5-14、トップに返り苅田が四球を選んで一死満塁、森口の二ゴロの間に青木が還って6-14、北浦のピッチャー強襲ヒットで7-14、尾茂田の遊ゴロをショート白石がエラーする間に磯野に続いて苅田もが還って8-14、とする。

 ジャイアンツは8回にも川上哲治間のタイムリーで1点を追加し15対8で快勝する。セネタースはここ2試合で31失点となった。


 中島治康は5打数4安打4得点6打点、二塁打1本、本塁打1本、今季通算124打数49安打で打率を3割9分5厘としてきた。ここまで29試合で5安打が1回、4安打はこの日で5回目である。本日の第三打席、金子裕から打ったレフトスタンドへのホームランが中島治康の代名詞とも言える「ワンバウンドのボールを打ったホームラン」かもしれない。大和球士著「真説 日本野球史 昭和篇その三」に書かれています。ここでは日付けが11月2日(私が見ているのは第1版第1刷)となっていますが11月1日です(因みに11月2日にはジャイアンツの試合はありません。)。中島本人は否定しているとも言われていますが、照れ屋の中島のことですから真偽の程は分かりません。



*中島の第三打席がワンバウンドをホームランした可能性がある。





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