2011年5月6日金曜日

13年秋 ライオンvs金鯱 3回戦

10月20日 (木) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 ライオン 12勝11敗 0.522 大友一明 菊矢吉男
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金鯱         5勝21敗 0.192 中山正嘉


勝利投手 大友一明 5勝3敗
敗戦投手 中山正嘉 1勝10敗
セーブ   菊矢吉男 1


ライオン4連勝で貯金1


 ライオンは3回、一死後坪内道則がセンター右にヒットを放って出塁、水谷則一の三ゴロでランナーが入れ替わり水谷が盗塁に成功、鬼頭数雄が四球でつなぎ四番室井豊が左翼線にタイムリーを放って1点を先制する。

 ライオンは5回、大友一明、坪内が連続四球、水谷が送って一死二三塁、鬼頭が3打席連続で四球を選んで一死満塁、室井が左犠飛を打ち上げて2-0とする。

 金鯱は2回、小林茂太四球、中山正嘉が送って五味芳夫の右前打と盗塁で一死二三塁とするが武笠茂男は三振、浅井太郎に代わる代打古谷倉之助は右飛に倒れる。4回は2四球とエラーで一死満塁のチャンスを作るがここも武笠、古谷が連続三振。7回には武笠の中前打、一死後長島進の右前打で一三塁とするが長島が盗塁失敗、佐々木常助は遊ゴロに倒れて無得点。

 ライオンは8回から好投の先発大友一明から菊矢吉男にスイッチして見事な完封リレーを見せて4連勝、貯金を1とした。室井豊が四番の重責を果たし全打点を叩き出す。ライオンはここ七戦を6勝1敗、負けた1つもタイガースに延長10回サヨナラ負けしたもので、大東京として発足して以来最もチーム状態が良いのではないか。近藤久、菊矢吉男が復活してきて安定している大友一明との三本柱が機能している。


 9月9日のジャイアンツ1回戦で二番セカンドで出場した大友一明が3打席連続三振を喫して途中交代、翌日のマウンドに上がった大友がセネタースを2安打完封してからセカンド兼ピッチャーの大友をピッチャーに専念させ投手陣の柱に据えて成功している。小西得郎前監督からバトンを受け継いだ高田勝生監督は、世間で言われている様な凡庸の監督ではなさそうだ。世間でと言うより、竹中半平氏著「背番号への愛着」に「高田は凡庸の印象しかないが」とだけ書かれていることが伝わってしまったようである。高田の前後の監督が小西得郎と竹内愛一という希代の奇才であったため目立たなかったのは事実かもしれないが。竹中氏は一高-東大出身の医学博士であり、あくまでも一ファンとしての主観を述べているに過ぎない。同著は当時の選手の大半に触れている貴重な史料であることは間違いないが、技術的な面などはあくまで素人の目を通しての評価であることに留意しなければならない。高田監督の就任を伝える新聞記事には「関西球界の重鎮」と紹介されています(2011年3月27日付け「13年秋 イーグルスvsライオン2回戦」参照)。

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