１６年 南海vs阪急 ９回戦

9月27日 （土） 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 2 3 南海 26勝35敗 0.426 川崎徳次 長谷川善三 吉富欣也
2 0 3 0 1 0 0 0 X 6 阪急 39勝22敗1分 0.639 笠松実 中田武夫

勝利投手 笠松実     9勝7敗
敗戦投手 川崎徳次 6勝14敗
セーブ    中田武夫  1

二塁打　（南）木村　（急）黒田
三塁打　（急）中島

勝利打点　中島喬　4

猛打賞　（急）中島喬　2


中島喬、3安打4打点

　阪急は初回、先頭の西村正夫が四球で出塁、フランク山田伝の送りバントは一邪飛に終わるが上田藤夫が死球を受けて一死一二塁、黒田健吾は捕邪飛に倒れて二死一二塁、ここで中島喬が右中間に三塁打を放って2点を先制する。

　阪急は3回、先頭の上田の二ゴロをセカンド柳鶴震がエラー、黒田が右翼線に二塁打を放って無死二三塁、ここで又しても中島が中前に2点タイムリーを放って4-0、中島はバックホームの隙を突いて二塁に進み、日比野武、森田定雄が連続四球で無死満塁、南海ベンチは先発の川崎徳次を下げて長谷川善三をマウンドに送る。伊東甚吉の遊ゴロ併殺崩れの間に三走中島が還って5-0、伊東の二盗は失敗するが笠松実、西村が連続四球で二死満塁、ここは山田が三ゴロに倒れて追加得点はならず。

　阪急は5回、二死後笠松が左前打、トップに返り西村は四球、山田の左前打で二死満塁、上田が押出し四球を選んで6-0とする。

　阪急先発の笠松は決していい状態ではなかった。

　南海は初回、先頭の国久松一がセンター右にヒット、安井鍵太郎の遊ゴロの間に国久は二進するが、岩本義行の遊ゴロで国久が三塁に走ると「6-5」と送られてタッチアウト、村上一治がレフト線にヒットを放ち二死一二塁とするが木村勉は遊ゴロに倒れる。

　南海は2回、先頭の岡村俊昭が右前打で出塁、前田貞行の送りバントは投飛に終わり、川崎、柳が連続四球で一死満塁、トップに返り国久の投ゴロが「1-2-3」と渡ってダブルプレー。

　3回は三者凡退に終わるが南海は4回、木村、岡村が連続四球、前田の三ゴロで岡村が二封されるが長谷川も四球を選んで一死満塁、しかし長谷川がキャッチャー日比野からの牽制球に刺されて二死二三塁、柳が四球を選んで二死満塁、しかし国久は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。南海はこの回4つの四球を貰いながら無得点。

　南海は6回、一死後前田が三塁に内野安打、吉富欣也の三ゴロでランナーが入れ替わり、柳が3打席連続となる四球を選んで二死一二塁、トップに返り国久の遊ゴロをショート上田が二塁に送球するがこれをセカンドの伊東が落球して二死満塁、安井が押出し四球を選んで1-6とする。

　阪急は7回から中田武夫がリリーフのマウンドに上がる。先発の笠松は6回まで9四球を出した。

　南海は9回、二死後村上が三塁に内野安打、代走に猪子利男を起用、木村がレフト線に二塁打を放ち村上が還って2-6、岡村も右前タイムリーを放って3-6、しかし前田が三ゴロに倒れて試合終了。


　中島喬が5打数3安打4打点、中島は2試合連続猛打賞を獲得した。