10月4日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 0 1 0 0 3 名古屋 30勝35敗 0.462 西沢道夫 森井茂
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 阪急 39勝25敗1分 0.609 江田孝 笠松実
勝利投手 森井茂 4勝4敗
敗戦投手 笠松実 9勝9敗
二塁打 (名)古川 (急)森田
三塁打 (急)新富
本塁打 (急)黒田健吾 3号
勝利打点 桝嘉一 3
ファインプレー賞 (急)上田藤夫 2、西村正夫 3
森井茂、変幻自在
名古屋は初回、一死後桝嘉一が四球を選んで出塁、古川清蔵もストレートの四球で一死一二塁、大沢清の二ゴロをセカンド伊東甚吉は二塁ベースを踏んで一塁に転送するがこれが悪送球となる間に二走桝がホームに還り1点を先制する。
阪急は1回裏、先頭の黒田健吾がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで1-1、フランク山田伝は遊ゴロに倒れるが上田藤夫の遊ゴロをショート石丸藤吉がエラー、上田が二盗に失敗して二死無走者、ここで新富卯三郎が左中間を深々と破り三塁に向かい、レフト古川からの返球を中継したショート石丸藤吉の三塁送球が悪送球となる間に新富が一気にホームに還り2-1と逆転、記録は三塁打とエラーであった。
阪急は2回、先頭の森田定雄が右中間に二塁打、名古屋ベンチはここで先発の西沢道夫から森井茂にスイッチ、伊東と江田孝は森井のスローカーブにタイミングが合わず連続三振、トップに返り黒田も二ゴロに倒れて無得点。ここが功名が辻であった。
名古屋は3回、一死後石丸藤吉がストレートの四球を選んで出塁、桝も四球で一死一二塁、古川がレフト線に二塁打を放って2-2の同点に追い付く。阪急ベンチは先発の江田孝を下げて笠松実をリリーフに投入、笠松が後続を抑える。
名古屋は7回、先頭の石丸進一がストレートの四球を選んで出塁、代走に木村進一を起用、トップに返り石丸藤吉は左飛に倒れ、桝の打席でワイルドピッチにより二走木村は三進、桝が左前に殊勲の決勝タイムリーを放って3-2と勝ち越す。
2回からリリーフのマウンドに上がった森井茂は8イニングを2安打4四球無失点、6三振を奪う快投で4勝目をあげる。翌日の読売新聞は「救援に立った森井の緩急巧妙の使い分けとスロー、アウドロの的中」と伝えている。
決勝打を放って勝利打点を記録した桝嘉一は3四球を選ぶ活躍、森井茂は2回からのロングリリーフで快投を見せた。投打のベテラン二人の健闘により名古屋は3連勝、借金を5に減らしてきた。
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