2014年5月4日日曜日

16年 朝日vs黒鷲 10回戦


9月23日 (火) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 0 0 0 2 0 0 0 0  0   2 朝日 20勝40敗 0.333 野村高義
2 0 0 0 0 0 0 0 0 1X  3 黒鷲 20勝40敗 0.333 畑福俊英

勝利投手 畑福俊英 6勝9敗
敗戦投手 野村高義 0勝6敗

二塁打 (朝)伊勢川、野村、鬼頭

本塁打 (朝)坪内 2号

勝利打点 菅利雄 2


同率七位

 黒鷲は初回、先頭の山田潔が死球を受けて出塁、宗宮房之助は左飛に終わるが玉腰忠義が左前打、中河美芳が右前にタイムリーを放って1点を先制、富松信彦の投ゴロの間に二者進塁、寺内一隆が四球を選んで二死満塁、木下政文の中前タイムリーで2-0、二走中河も三塁ベースを蹴ってホームに向かうがセンター坪内道則からのバックホームにタッチアウト。

 朝日は2回、先頭の伊勢川真澄が左中間に二塁打、広田修三は左飛に倒れるが岩田次男が四球を選んで一死一二塁、しかし前田諭治のセカンドライナーに二走伊勢川が飛び出してダブルプレー。

 朝日は3回、先頭の野村高義が中超えに二塁打、室脇正信は四球、トップに返り坪内は遊飛に倒れるが戸川信夫が四球を選んで一死満塁、しかし鬼頭政一の遊ゴロが「6-4-3」と渡って又してもダブルプレー。

 朝日は5回、先頭の野村が中前打で出塁、室脇が送って一死二塁、トップに返り坪内がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで2-2の同点とする。更に戸川信夫が中前打を放つが二盗に失敗、直後に鬼頭が左中間二塁打を放つが伊勢川の三遊間へのゴロが二走鬼頭に当たり守備妨害でスリーアウトチェンジ。

 朝日先発の野村高義は2回~7回まで無安打ピッチング。8回、先頭の畑福俊英に右前打を許し、山田の送りバントが内野安打となって無死一二塁、しかし宗宮房之助を三ゴロ、谷義夫を投ゴロ、中河を右飛に打ち取りピンチを防ぐ。9回も一死後寺内を三失で生かすが好調・木下を投ゴロ併殺に打ち取る。

 黒鷲先発の畑福俊英は序盤のピンチを併殺で切り抜け、5回には坪内に同点の一発を食らったが6回~8回は無安打ピッチング、9回先頭の岩田に左前打を許すが後続を抑えて延長戦に突入。
 朝日は10回表、二死後鬼頭が四球で出塁、伊勢川の遊ゴロをショート山田がエラー、広田も四球を選んで二死満塁、しかし岩田は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。


 黒鷲は10回裏、一死後畑福の遊ゴロをショート前田が一塁に大暴投して畑福は二塁に進み、山田が中前打から二盗に成功、宗宮は四球で一死満塁、ここで谷に代わる代打菅利雄が左前に殊勲のサヨナラ打を放って決着をつける。


 畑福俊英は10回を完投して8安打6四球5三振の完投で6勝目をあげる。


 菅利雄の代打サヨナラ打には伏線がある。翌日の読売新聞によると、5回坪内道則に本塁打を打たれた際、「(レフトの=筆者注)玉腰が塀際に追い詰めて激突、顔面を強打して倒れる」とのことで、玉腰忠義がベンチに下がってレフトに谷義夫が入り、10回一死満塁で谷の代打に出た菅利雄が殊勲打を放ったものである。


 朝日と黒鷲は20勝40敗で同率七位、すなわち同率最下位に並んだ。両チームは戦力が拮抗しているため接戦が多い。8回戦は7対6で黒鷲、9回戦は4対3で朝日、本日の10回戦は延長10回の激闘の末黒鷲が3対2で朝日を振り切った。







*畑福俊英は好敵手・朝日打線を8安打に抑えて完投で6勝目をあげる。














*菅利雄の代打サヨナラ打で朝日に競り勝った黒鷲打線。










 

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