2013年3月2日土曜日

15年 第18節 週間MVP



今節はジャイアンツが4勝0敗、名古屋が2勝0敗、セネタースが2勝1敗1分、阪急が2勝1敗1分、イーグルスが3勝2敗、タイガースが2勝2敗、金鯱が1勝3敗、南海が1勝3敗、ライオンが1勝6敗であった。


週間MVP

投手部門

 ジャイアンツ スタルヒン 6

 今節2試合連続完封で文句なしの選出となった。


 阪急 石田光彦 2

 今節2勝1敗、22日のライオン戦で自身2度目のノーヒットノーランを達成した。




打撃部門

 タイガース 本堂保次 1

 今節14打数5安打3得点3打点3四球1死球、二塁打1本、本塁打2本。


 南海 岡村俊昭 1

 今節16打数6安打1得点5打点。最後の打席まで濃人渉と満州リーグ首位打者の座を争った。


 阪急 上田藤夫 1

 今節19打数9安打3得点3打点三塁打2本と猛打を爆発させた。


 ジャイアンツ 川上哲治 3

 今節17打数6安打2得点3打点。ジャイアンツ優勝をバットで引っ張る。




殊勲賞

 阪急 田中幸男 1

 今節4試合中2試合の出場であったが9打数7安打を記録、2日のライオン戦は5打数5安打2得点3打点、三塁打1本であった。


 イーグルス 木下政文 1

 23日の阪急戦で大ホームランを放つ。満州日日新聞によると「左翼柵外」とのことでこの記述だけでは場外ホームランと認定できないかもしれませんが、「左翼スタンドを超す本塁打」とも書かれており、同日に本堂が放った本塁打は「左翼に高く立木の間に遠く打込み本塁打」と書かれているのでこの比較からも当ブログは木下の本塁打を“場外ホームラン”と認定しました。


 イーグルス 太田健一 1

 20日の金鯱戦では9回裏に逆転サヨナラにつなげる三塁打、21日のライオン戦では3打数3安打を記録する。



敢闘賞

 阪急 中島喬 1

 今節18打数6安打、二塁打1本、三塁打3本を記録する。


 イーグルス 岩垣二郎 1

 今節4試合連続盗塁で14打数5安打4盗塁を記録する。


 セネタース 石井豊 1

 今節11打数6安打を記録する。



技能賞

 タイガース 皆川定之 2

 19日のイーグルス戦で本盗を刺す。


 セネタース 苅田久徳 2

 19日の阪急戦、4点ビハインドの9回裏、自らに代打西岡義晴を起用して8対8の同点に追いつく名采配を見せる。












 

5 件のコメント:

  1. はじめまして。
    楽しく拝見させていただいている、野球記録愛好家でございます。

    ちょっとした疑問なのですが、
    多くの試合についているスコアブックは、
    いつのフォーマットのものかが知りたいです。

    1リーグ時代は、打撃記録に盗塁刺(S16まで)や併殺打の項目はなかったはずなので。

    投球内容も盗塁等が絡んでいない限り記入されていないところを見ると、かなり後になってから清書されたものと考えられますがいかがなものでしょうか?

    実況は、まだ序盤戦が終わったぐらいだとは思いますが、
    ばてることなく完投できますよう応援させていただきます。

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    1. コメントありがとうございます。

      選手名の欄で玉腰年男と玉腰忠義、鬼頭数雄と鬼頭政一を間違えている箇所がありますので、オリジナルを後に清書したものであることは間違いないと思います。戦後、山内以九士氏が一リーグ時代の記録を見直した時の可能性が高いのではないでしょうか。この清書版に基づいて各試合のテーブルスコアを作成したのが1985年に刊行された日本プロ野球記録大全集です。同著の「刊行の辞」には「このたびコミッショナー事務局のご好意により昭和12年から戦後の24年まで(中略)全公式試合(4863試合)のスコアカードを入手しました。」と書かれています。同著では、昭和15年にプロ入りした玉腰忠義の打撃成績欄に、あり得ないはずの昭和13年秋の打撃成績が掲載されていますが、13年秋のスコアカードに玉腰年男と間違えて玉腰忠義のスタンプが押されてしまった箇所の記録が掲載されてしまったものです。オリジナルから清書する際に生じたアクシデントでした。

      フォーマットに関しては、清書版作成時に戦後バージョンを使用したものと考えられます。「併殺打」の欄には数字が薄く上書きされていますので、見直し作業の時に書き加えられているようです。

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    2. お返事ありがとうございます。

      そういうことでしたか。
      特徴のある「右上がりの2」が目立つので、大部分は同一人物による清書でしょう。
      ただ、shokuyakyuさんは、お一人でそれ以上のことをされているわけで、ただただ頭が下がります。

      これからも、楽しませていただきますので、よろしくお願いいたします。

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  2. 初めまして、台湾出身で、今イギリスのSOASで日本研究修士課程をやっており、鄭仲嵐です。

    最近も満州リーグのことを研究し、たくさんの資料を提供していただき、ありがとうございます。

    卒論は別のテーマですけど、いつか本当の満州野球歴史をアジアの皆様に見せてもらいたいです。

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    1. 当ブログも開設以来3年半が経過し、様々な方々と交流させていただいております。ネットだけの世界では、「スタメンアーカイブ」の「日本プロ野球私的統計研究会」様、私の分野では先駆的存在である「商売人と言われた職業野球」様。更に、最早飲み友達とも言える「野球の記録で話したい」様(及びその周辺の方々)。

      SOASとは「University of London is the only Higher Education institution in Europe specialising in the study of Asia, Africa and the Near and Middle East」のことでしょうか?研究分野に日本野球史を加えていただいたことに感謝申し上げます。

      ロンドンには20年ほど前に行ったことがありますが、ロイヤルベビーで盛り上がっているのではないでしょうか(笑)。

      当ブログでは偶然入手することができた昭和12年~24年までの公式スコアブックに基づき当時のプレイヤーの軌跡を再現させていただいております。満州リーグでは野球殿堂博物館の図書館で閲覧できる「満州日日新聞」の記事も参照させていただきました。また、「商売人と言われた職業野球」様からも貴重な情報提供をいただいております。

      当ブログが解読しているスコアブックは東京都千代田区神田神保町の古書店「ビブリオ」様で入手したものです。野球史関連書籍では第一人者です。ビブリオの店主が主催する「昭和20年代野球倶楽部」では毎月最終水曜日に会合を開いています。来日する機会があるようでしたら是非ご参加ください。皆さん大歓迎だと思いますよ。



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