9月17日 (火) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 19勝51敗5分 0.271 政野岩夫
0 0 0 0 0 0 0 2 X 2 阪急 43勝27敗5分 0.614 浅野勝三郎
勝利投手 浅野勝三郎 5勝5敗
敗戦投手 政野岩夫 6勝15敗
二塁打 (阪)山下実、浅野
勝利打点 山下好一 3
浅野勝三郎、4安打完封
阪急は三番ファーストに山下実が登場、5月9日のライオン3回戦以来のスタメン出場となった。
阪急は初回、二死後その山下実が中越えに二塁打を放つが山下好一は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
阪急は4回、先頭の黒田健吾が中前打で出塁、上田藤夫が送って二死二塁、しかし日比野武は中飛、田中幸男は三ゴロに倒れる。5回も一死後中島喬、フランク山田伝が連続右前打を放って一死一二塁とするが、山下実のファーストライナーに一走山田が戻れずダブルプレーでチャンスを逃す。
阪急は8回、先頭の山田が四球から二盗に成功、山下実は敬遠されて新富卯三郎を代走に起用、パスボールで一死二三塁、山下好一の二ゴロは一二塁間の緩い打球だったようで捕球したセカンド上田良夫がそのまま一塁ベースに走り込む間に三走山田が還って1点を先制、一死三塁から黒田のスクイズが内野安打となって2-0として試合を決める。
阪急先発の浅野勝三郎は2回、3回と味方のエラー絡みで一二塁のピンチを迎えるが2回は前田貞行を三ゴロ併殺に打ち取り、3回は藤戸逸郎を三振に打ち取ると飛び出していた二走政野岩夫を「2-4-5」で刺す変則三振ゲッツーで切り抜ける。浅野は4安打2四球1死球3三振で今季2度目の完封、5勝目をあげる。浅野の完封勝利は4月14日のタイガース2回戦で1四球のみの準完全試合をやって以来のこととなります。
翌日の読売新聞に掲載されている論評は後楽園の二試合は鈴木惣太郎、甲子園の二試合は三宅正夫の署名記事ですが、鈴木はイーグルスのエンドラン多用について「飛ばぬ用球を考え、このイ軍理詰めのこの攻撃法は頗るよかった。」と書いている一方で、三宅は「最近球の反発力が悪くなっているとはいえ自らの打撃不振を用球の質的低下にへ藉口(口実をもうけて言い訳すること=筆者注)するが如きは断じて許されないことで、球が悪ければそれだけ技術の錬磨で或る程度補う事こそ当面の急務ではなかろうか、これは聯盟、全選手に警鐘としたい。」と手厳しい。
*浅野勝三郎は4安打完封で5勝目をあげる。
*久々に山下実がスタメンに顔を見せた阪急打線。
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