9月16日 (月) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 2 0 0 0 4 タイガース 44勝27敗3分 0.620 木下勇
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 南海 19勝50敗5分 0.275 清水秀雄
勝利投手 木下勇 13勝9敗
敗戦投手 清水秀雄 9勝18敗
二塁打 (タ)宮崎
勝利打点 なし
キャッチャー岩本義行
南海は吉川義次をファーストに回して岩本義行をキャッチャーに起用する。
タイガースは初回、先頭のジミー堀尾文人が左前打で出塁、皆川定之は四球、本堂保次が投前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで南海先発の清水秀雄がワイルドピッチ、三走堀尾が還って1点を先制、伊賀上良平は遊ゴロに倒れるが、カイザー田中義雄が右前にタイムリーを放って2-0とする。
南海は1回裏、二死後キャッチャー岩本が左前打で出塁するが、吉川は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
南海は2回の守備から岩本がライトに回り吉川がマスクを被る。
2回~5回まで無安打のタイガースは6回、先頭の宮崎剛が右翼線にヒット、山根実は投飛に倒れて一死二塁、清水がこの日2つ目のワイルドピッチを犯して一死三塁、木下勇が四球を選んで一死一三塁、ここで三走宮崎が三本間に挟まれるが挟殺プレーでキャッチャー吉川が三塁に悪送球、宮崎に続いて一走木下もホームに還り4-0とする。このプレーはスコアカードには「2-1-5-2’-5」と記録されている。一塁ランナーがピッチャー木下ではあるがダブルスチールを試み、キャッチャー吉川の送球をピッチャー清水がカットして三塁に送球し宮崎を三本間に挟んだが挟殺プレーで吉川が悪送球したのか、又は三走宮崎のトリックプレーで挟殺プレーとなったかであろう。
南海は9回、二死後岩本が中前打で出塁して二盗に成功、上田良夫の中前タイムリーで一矢を報い1-4とするが反撃もここまで。
木下勇は5安打1四球1三振の完投で13勝目をあげる。
キャッチャー岩本義行は初回の第一打席で左前打を放った。岩本は2回でライトに回りキャッチャーとしての打席は第一打席だけであった。岩本義行がキャッチャーを務めたのは「日本プロ野球私的統計研究会」様のサイトによると一リーグ時代ではこの試合だけであり、一リーグ時代のキャッチャーとしての通算打率は10割となる。Wikipediaによると戦後、東映フライヤーズのプレイングマネージャー時代には「正捕手・山本八郎が故障すると自分でチェストプロテクター、レガースを付けてホームに座り、若い投手に大声をかけた。」とのことであるが、この日の経験が生かされたのかもしれない。
*木下勇は5安打完投で13勝目をあげる。
*岩本義行は三番キャッチャーでスタメン出場した。初回の打席では左前打を放っている。
*岩本義行は2回表の守備からライトに回った。
*岩本義行が三番キャッチャーに入った南海打線。
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