2013年3月29日金曜日

15年 阪急vsジャイアンツ 11回戦


9月23日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 阪急             44勝29敗5分 0.603 浅野勝三郎
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 ジャイアンツ 55勝23敗 0.705 中尾輝三

勝利投手 浅野勝三郎 6勝5敗
敗戦投手 中尾輝三  18勝8敗

勝利打点 黒田健吾 9

浅野勝三郎、投打に活躍

 ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が四球で出塁すると二盗に成功、水原茂の中前タイムリーで1点を先制する。

 阪急は3回、一死後フランク山田伝が中前打で出塁、新富卯三郎の投ゴロをピッチャー中尾輝三が二塁に悪送球する間に一走山田が三塁に進んで一死一三塁、新富が二盗を決めて、井野川利春四球で一死満塁、浅野勝三郎がストレートの押出し四球を選んで1-1の同点、黒田健吾の三ゴロの間に三走新富が還って2-1と逆転に成功する。

 この後は両軍得点なく、浅野勝三郎は4安打6四球4三振の完投で6勝目をあげる。中尾輝三は6安打6四球4三振2失点ながら自責点はゼロであったが、これは自らの悪送球によるものであった。

 ジャイアンツでは好調中島治康が3打数2安打を記録する。一方、川上哲治は4打数無安打で今季通算打率を3割1分6厘2毛に落とした。


 阪急では投打に好調の浅野勝三郎が3打数2安打を記録、9月24日付け読売新聞の秋季シリーズ打撃ベストテン欄には打数6以上が掲載されており、浅野は6打数3安打5割で現在首位打者、二位も長谷川重一が9打数4安打4割4分4厘とピッチャーが一位二位を占めている。好調中島治康は21打数9安打4割2分9厘で三位に付けている。

 翌日の読売新聞は「飛ばぬ用球とあって互に単安打と盗塁の応酬に終始し外野手は頗る浅く守りながら且つ前進して飛球を捕える等明治、大正時代の野球に逆行し・・・」と伝えている。阪急は新富卯三郎、上田藤夫、井野川利春が盗塁を決めて失敗はゼロ。一方、ジャイアンツは白石敏男が2盗塁、千葉茂、平山菊二が盗塁を決めたが水原茂、中島治康、山本栄一郎が二盗を試みるも井野川利春の強肩に阻まれた。ジャイアンツの敗因はここにもある。








                 *浅野勝三郎は4安打完投で6勝目をあげる。

















 

0 件のコメント:

コメントを投稿